この記事では『鬼滅の刃』の96話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『鬼滅の刃』96話のネタバレ
二人きりの兄妹
炭治郎と禰豆子が近づいたことに気づかず、口喧嘩をしあう妓夫太郎と堕姫。
堕姫は顔も似ていない妓夫太郎のことを兄妹じゃないと罵倒します。
強さしかとりえがないのに負けたら生きてる意味がない、堕姫にそう言われた妓夫太郎は、今まで黙って口を開き堕姫に反論します。
生きてる意味がないのはお前だ、と堕姫に向かって声を荒げる妓夫太郎。
”一緒にいなければよかった”
妓夫太郎の言葉に、涙を浮かべる堕姫。
少しずつ顔が崩壊しながら、妓夫太郎の怒りに任せた罵倒は止まりません。
”生まれてこなければよかったのに”
二人が今まで一緒に生きてきた証を消し去るような言葉を妓夫太郎が堕姫に言おうとした瞬間、妓夫太郎の口をふさぐ様に、炭治郎の手が伸びてきたのです。
匂いで感情がわかる特殊能力がある炭治郎。
妓夫太郎が言っていることはすべて嘘だよと、二人に向かって言います。
今までのことを許すわけにはいかないが、この世でたった二人だけの兄妹なんだから、二人は仲良しでいようと、炭治郎の話を静かに聞く妓夫太郎と堕姫。
炭治郎の言葉に、堕姫は急に大きな声をだし泣きじゃくります。
悔しい、死にたくないと妓夫太郎に向かって叫ぶ堕姫。
お兄ちゃんと何度も呼びます。
しかし顔の崩壊が止まることはなく、お兄ちゃんと叫びながら堕姫は崩れていきました。
堕姫の顔が崩れる瞬間、”梅”と堕姫に向かって叫ぶ妓夫太郎。
それは堕姫が人間だった時の名前だったのです。
妓夫太郎と堕姫の過去
妓夫太郎は、遊郭の最下層の家柄でした。
貧乏の家に産まれた妓夫太郎は、母親に毎日のように殴られ殺されそうになります。
外を歩けば、街の子供達からは石を投げられたり、汚い言葉を言われたりしていていました。
そして大人たちからも、ボロボロの身体や、異臭を放っている妓夫太郎は嫌われていました。
食べ物は虫やネズミを食べ、鎌を投げて遊び幼少期を過ごす妓夫太郎。
そんな妓夫太郎の運命を変えたのは、妹の梅が産まれたことでした。
成長し、まだまだ子供だが周りも羨む美しさを持っていた梅。
そのころ妓夫太郎は、喧嘩が強いことを自覚し、取り立ての仕事をし始めます。
二人でいれば人生がいい方向に進むのではないかと、妓夫太郎は思いました。
ですがそんな思いも長くは続かず、事件は起きました。
梅がお客の目をかんざしで刺し、失明させてしまったのです。
罪を償わせるため、両手足を縛られ生きたまま焼かれた梅。
仕事から帰った妓夫太郎が見た梅の姿は、すでに黒焦げでかろうじて生きている状態でした。
絶望に打ちひしがれる妓夫太郎は、梅の身体を抱きしめ、空を見上げ泣き叫びます。
元の妹に戻してほしいと叫ぶ妓夫太郎。
そんな妓夫太郎の背後から一人の侍が刀を持って近づいてきていました。
梅のことに気を取られ気付かない妓夫太郎は、その刀で背中を切られます。
切りつけてきたのは、梅に目を刺された客でした。
そしてそこには、梅を雇っている店の女将らしき女の姿もあります。
切りつけられた理由は、その女が、妓夫太郎を厄介払いしたいと依頼したからでした。
梅以上にかわいい子がいれば紹介するからと、お金をその侍に要求する女。
妓夫太郎はとどめを刺される前に、持っていた鎌を握りしめます。
そして最初に女の方に飛びかかり、その顔を切りつけました。
一瞬のことに驚く侍。
なぜなら、動けると思っていなかった妓夫太郎が突然攻撃を仕掛けてきたからです。
侍の容姿、着ている服、家柄を恨めしそうに語る妓夫太郎。
その異様な雰囲気に恐怖を感じ、持っている刀を妓夫太郎に向け構える侍。
妓夫太郎に切りかかろうとするも、持っていたその刀と一緒に、あっけなく顔を縦半分に切られました。
黒焦げの梅を抱きかかえ、歩く妓夫太郎。
とにかく遠くへと、歩き続けます。
ですがのちに体力は奪われ倒れてしまいます。
それと同時に雪が降ってきました。
誰も助けてくれない、そう絶望する妓夫太郎。
するとそこに一人の男がやってきました。
その男は、若い女の頚と足を持ち、目には”上弦 陸”と刻まれています。
そしてその男は言いました。
”血をあげる、選ばれれば鬼となれるよ”
”鬼となり、十二鬼月になれるかな”
男の提案に耳を貸す妓夫太郎。
何度生まれ変わっても鬼になる、そう誓ったの瞬間でした。
『鬼滅の刃』96話の感想・考察
妓夫太郎と堕姫の過去話でした!
この話を読んだら、鬼になるかもしれないと思ってしまいますよね。
大切な妹を奪われた兄の気持ちは計り知れないものでしょう。
そして上弦の陸の時代の童磨が登場ですね。
二人を鬼になるべく誘ったのは童磨ということですか。
童磨も含め、今後はもっと強い鬼との戦いが待っていると思うと、目が離せない展開になりますね!!
乞うご期待です!