この記事では『鬼滅の刃』の163話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『鬼滅の刃』163話のネタバレ
童磨の感情
頚を斬られた童磨は、体が崩れていきながら思います。
頚を斬る力がない毒使いのしのぶ、強くもないカナヲ、めちゃくちゃな技を使う伊之助を。
この者たちに自分が斬られた事実を、可哀想だと思う童磨。
今まで人に尽くしてきた童磨は、無惨様のようにまだ生きられるのではと、期待を抱きます。
しかし、ボロボロになった体は崩れるのを辞めず、駄目だと悟ります。
死を目前にしても怖さや悔しさなどの感情は童磨には生まれません。
“昔からずっと、何も感じない”
童磨の父は、信者の女たちに手を出し、そんな父を殺した童磨の母。
母はその後毒で自殺しましたが、その時でさえ、血の臭いと汚れた部屋が困ったぐらいの気持ちでいた童磨。
この頃から悲しさや寂しさなど感じていませんでした。
童磨は二十歳の時に鬼になり、百年以上が経ちましたが、人間の感情とは全くの無縁でした。
しのぶの確信
童磨の周りが暗くなると、目の前にしのぶ現れました。
“死んでくれて良かった。成仏できます”
童磨は、目の前の女がしのぶなのか、カナエなのか分からず、聞きますが、
名前を呼ばれる事すら気持ち悪がるしのぶ。
童磨は、体が溶け始めるまで毒には気付かなかった事を話します。
毒の威力は珠世さんの協力があってこそだと答えるしのぶ。
自分の作った毒で戦いたかったしのぶは、悔しさを露にしますが、結果には満足そうにします。
まだ鬼の始祖が残っていますが、仲間が始末してくれると確信しているしのぶ。
信じ切ったしのぶの顔を、童磨は可愛いと目を輝かせて言います。
心臓はないのに、脈をうつような感覚を感じる童磨は、恋をしているんだと言い、
“一緒に地獄に行こう、しのぶちゃん”
これにはしのぶは、笑顔で断るのでした。
愛する人への思い
童磨が消えていった所で、トドメだと足で踏んづける伊之助。
体は傷だらけで伊之助の息が上がります。
伊之助は母親の記憶がなく、母親はいないと言い張っていた時をふと思い出します。
そんな伊之助に、母親は誰にでもいるんだと教える炭治郎。
伊之助の母親は伊之助の事が大好きなはずだと、炭治郎に言われた言葉を噛み締め、母親の面影を思い出します。
そして大粒の涙を流す伊之助。
一方カナヲは、しのぶの髪飾りを探していました。
右眼はまだ赤く、殆ど見えていません。
カナエの髪飾りもこの戦いで壊れてしまい、心の中で謝るカナヲ。
そしてカナエが亡くなった時を思い出します。
周りのみんなは泣いているのに、カナヲは汗は出るものの泣けませんでした。
しかし誰も責めることはなく、しのぶは抱きしめてくれました。
昔は泣くと、踏まれ、蹴飛ばされ、引きずり回され、水に顔を沈められ、それで亡くなった兄弟がいました。
だから泣かないようにと育ってきたカナヲ。
“あの時は泣けなくてごめんなさい”
仲間を大切にと言われた通りに頑張ってきたカナヲは、伊之助と共にやり遂げることが出来ました。
“今度は私もちゃんと出来たよ”
その時、しのぶの髪飾りを見つけ出します。
2つの髪飾りを、ぎゅっと胸に当てると、カナエとしのぶに頭を撫でられ、
頑張ったねと言われているように感じたのです。
カナヲもまた大粒の涙を流すのでした。
『鬼滅の刃』163話の感想・考察
童磨の幼少期もなかなか辛い過去でしたね…。
しかし童磨は両親の死も悲しむ事なく、感情のないまま鬼になり、今までそのまま生きていたのも、悲しい事ですが…。
なので伊之助の母親や、カナエ、しのぶ…愛する人を殺された思いは、童磨には分からないんでしょうね…。
残された側の思いは強く、童磨を破り仇打ちに成功した事は、本当に良かった!
カナヲの頑張りは、カナエやしのぶにちゃんと届いていますね!
しかし、凄い威力の毒を作るのに、珠世さんの力を借りていたのは驚きでしたね〜!
さすが珠世さん、いい仕事してくれますね!
次回はどんな戦いが待っているのでしょうか!