この記事では『鬼滅の刃』の142話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『鬼滅の刃』142話のネタバレ
童磨
俺は幼い頃から優しくて賢かった。可哀想な人たちだって助けて幸せにしてあげた。
それが俺の使命。
この子の瞳の中には虹がある。きっと神の声が聞こえているよ。
俺の親はそういって、極楽教などというつまらない宗教を作った。神の声なんて聞こえなかったけどいつも話を合わせてあげてたなあ。
初めは崇められ祈られることに困っていた。子供相手に泣いてどうしたらいいと言ってくる大人の頭を大丈夫かと心配していた。
欠伸の出るような話をしたあと極楽に導いてくれと頭を下げられた時、俺は泣いた。
可哀想だなあ。極楽なんて存在しないよ。人間が創り上げたお伽話なんだよ。と。
神も仏も存在しないのに、この人たちはどれだけ生きていてもわからないのだ。
死んだら無になるだけ。腐って土に還るだけ。こんな単純なことも受け入れられないなんて、頭が悪いとつらいね。
そんな気の毒な人たちを救ってあげたい。その為に俺は生まれてきたんだ。
姉と妹
場面は戻ります。
うーん、五回目も効かないや。と笑顔で話す童磨。
対して、耐性がつくまでの早さが異常で、悉く毒が効かない童磨に疲れ始めるしのぶ。
さらに童磨の血鬼術を吸ってしまい肺胞も壊死してしまっています。
どうやらその血鬼術とは、凍てついた血を霧状にして扇で散布するもので、呼吸すること自体が危険なよう。
しのぶは一度に大量の毒を打ち込む為、連撃を仕掛けます。
《蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞 複眼六角(せいれいのまい ふくがんろっかく)》
童磨はあまりの速さに今まで会った柱の中で一番だと評しますが、しのぶの体からは大量の血が吹き出しました。
ドスッと膝をつくしのぶ。自分の小さな手を見つめ、こう思います。
(あとほんの少しでも体が大きければ鬼の頸を切れたのかなあ。)
(姉さんは華奢だったけど上背があった。悲鳴嶼さんもいいなあ。助けに来てくれたらみんな安心するよね。)
(姉さんが死に際に言いかけた言葉を私は知っている。”多分しのぶは負ける”そう言おうとしてやめてくれたんだよね。)
目に沢山の涙を浮かべ姉のカナエを思い出していた、その時。
しっかりしなさい。泣いてはいけませんよ。立ちなさい。
カナエの声が聞こえてきました。
(失血で立てないの。左の肺もざっくり切られて息もできないの。)
そんなしのぶに、いつになく真剣な表情のカナエはこう言います。
関係ありません。早く立ちなさい。勝つと決めたならどんな犠牲を払っても勝つ。私ともカナヲとも約束したでしょう。
しのぶならちゃんとやれる。頑張りなさい。
積年の思い
両足でしっかりと立ち上がるしのぶ。
鎖骨も肺も肋も斬れてるのに‥君ホントに人間なの?
そう言い目を丸くする童磨。
ゴフッと血を吐き出したしのぶの肺からは、肺に血が入った時に鳴るゴロゴロとした音が聞こえます。
その音を聞いた童磨は、君はもう助からないから無理しないで!と優しい穏やかな笑顔を向けました。
しのぶは無言のまま、刀を構えます。
(狙うならやはり頸。頸に毒を叩き込めば勝てる可能性はある。)
《蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞 百足蛇腹(ごこうのまい ひゃくそくじゃばら)》
橋を割ってしまう強力な踏み込み、四方八方にうねる動き、そして攻撃が読めない程の素早さに、圧倒される童磨。
童磨は低い攻撃と読み高く飛び上がりますが、しのぶも同時にジャンプ。
しのぶの細い刀が童磨の頸に刺さり、激しい勢いで天井に突き上げるのでした。
『鬼滅の刃』142話の感想・考察
142話も、(蟲柱)胡蝶しのぶvs(上弦の弍)童磨のお話でした。
最初に童磨の人間時代のエピソードなどもありましたが、鬼になった現在と変わらず普通じゃない精神の持ち主だったようですね。
しのぶさんの毒もとっても楽しんでいる様子でしたし、本当に恐ろしい鬼です。
さて、ボロボロになり一度は諦めかけたしのぶさんでしたが、カナエさんの登場によりやる気を取り戻しました。
最後は突きがきまったように思えましたが、どうなんでしょう!
しのぶさんも最後の力を振り絞って、という感じでしたので次は無いはずです。
これでダメだった場合、すごく苦しい状況がもっともっと苦しくなってしまいます。
どうか童磨が倒れますように!
次回も乞うご期待です!

