この記事では『鬼滅の刃』の103話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『鬼滅の刃』103話のネタバレ
記憶
今時透が戦っている絡繰人形の顔に、見覚えがあるような気がする炭治郎。
そして顔と同じく気になっていることは、人形の腕がなぜ複数あるのかということでした。
腕が6本もあるのは、過去実際にいた剣士の剣術を表現すると、それだけ必要だったからと少年は言います。
顔を見ても思い出せずにいる炭治郎。
少年に、絡繰人形のモデルは誰なのかを聞きますが、何百年以上も前の人のことなので、少年にも分からないとのことでした。
そんな歴史深い絡繰人形が何百年も壊れず、今の時代まで存在していることに炭治郎は驚きます。
あまりにも精巧に作られているため、いざ壊れたらもとに戻せないと悲しそうに言う少年。
絡繰人形を作った人物の末裔がもう少年しかいないことに、少年は責任感を持つも、技術がないため、強いプレッシャーを感じているようです。
少年が柱に盾突いてでも、絡繰人形との戦いを止めたかったのは、少年自身が、壊れたら治せない無力な自分だと思っていたからなのでしょう。
時透と人形の戦いを見る炭治郎と少年。
炭治郎は時透の動きを見て、大きな力の差を感じます。
感心しながら見ていると、突如炭治郎達より低い位置から声が聞こえてきました。
声がする方に顔を向けると、そこにはカラスが時透について熱弁しています。
カラスが言うには、時透は始まりの呼吸といわれる日の呼吸の使い手の子孫だと言うのです。
時透のすごさを改めて知る炭治郎。
ここで炭治郎は、子孫だったとしても、違う呼吸を使っていることを思わずカラスに突っ込んでしまいます。
カラスを怒らせ、くちばしで頬をつねられる炭治郎。
つねられている痛さが脳を刺激したのか、急にふと絡繰人形の顔を夢の中で見たことを思い出しました。
夢で見たという、炭治郎の言葉を聞いたカラスは、炭治郎を馬鹿にしたように正論を並べ立てます。
もっともな意見を言われ、落ち込む炭治郎。
肩が落ちる炭治郎を見て少年はフォローに入ります。
炭治郎が見たものは、記憶が何年何十年、何百年と遺伝的に伝わってきたものではないかと言う少年。
刀鍛冶の里ではよくあることのようです。
少年の優しさにジーンと心が現れる炭治郎は、感謝の言葉を言い、やっとお互いの名前を確認しあいました。
少年の名は小鉄。
嫌味カラスに対して、更に喧嘩を売るような言い方をする、小さいながらも態度のでかい少年だったのです。
小鉄の決心
炭治郎と小鉄、それと時透のカラスで話していると、何かがぶつかるような強い音が聞こえました。
音がした方向を振り向くと、絡繰人形の斬撃をはじき、大きな一振りを入れる時透の姿があります。
絡繰人形は時透の一撃を肩にくらい、つけていた鎧を壊されてしまいました。
粉々になる鎧を見て、なんだか偉そうなカラスと、時透の一振りのすごさに驚く炭治郎。
一方小鉄は、壊されていく絡繰人形をみて震えてしまい、それ以上直視できなくなったのか、炭治郎達の元からから逃げ出してしまいました。
すぐに追いかける炭治郎。
森の中を走り回り、匂いで小鉄の場所を探し当てます。
すると木の上で丸くなっている小鉄を見つけました。
炭治郎は小鉄を励まします。
未来のある子供が今を諦めるな、壊れても治したいと思う意思を持ってほしいと、炭治郎に説得を受ける小鉄。
ですが小鉄から発せられた言葉は、全て投げやりで否定的な言葉ばかりでした。
小鉄の話に炭治郎からの返事はありません。
小鉄はふと顔をあげます。
すると、なんと小鉄の目の前に、片手で木にぶら下がる炭治郎の姿がありました。
音もなく現れた炭治郎に驚く小鉄。
小鉄が驚いてることなど気にしていない炭治郎は、自分を卑下する小鉄に、デコピンならぬ、アゴピンをくらわせたのでした。
自分の代でうまくいかなくても、努力を繋いでいれば、後世で必ずできると、力強い言い方で小鉄に話す炭治郎。
鬼との戦いも炭治郎は同じように考えています。
炭治郎のしっかりとした目つきと、ともに切磋琢磨しようと言ってくれる言葉に心動かされる小鉄。
逃げずに立ち向かうことを決め、時透が戦っていた場所まで、炭治郎と一緒に戻ることにしました。
道中たわいもない話をする炭治郎と小鉄。
すると、スッと炭治郎達の真ん中を横切る人がいます。
時透でした。
夜まで戦いは続くと思っていたのに、予想をはるかに超えるスピードで、時透は修行を終えてきたのです。
あまりの速さに驚く小鉄と炭治郎。
すると時透が口を開きます。
使っていた刀が破損したため、絡繰人形が持っていた刀を腕ごと拝借したというのです。
ちぎられている腕を見て衝撃をもつ小鉄。
一目散に現場に向かいます。
残された炭治郎は、時透から古い刀を投げられ捨てるようにと命じられました。
炭治郎は、時透に悪意の匂いがしないことから、素でこういう性格なのかと少々困り顔をしたのでした。
走り出した小鉄を探す炭治郎。
小鉄を見つけることができたが、壊れて動かない絡繰人形の前に茫然と立つ小鉄の姿を見て、炭治郎は言葉をすぐにかけることができませんでした。
雷がなり空から雨が降ります。
それでも絡繰人形を見つめたまま、その場から離れようとしない小鉄。
再度動かしてみようという炭治郎の言葉にハッと思い、二人で人形の胴体を起こします。
一瞬は動かないと思われた絡繰人形も、突如として中の歯車が回転し、本来の姿を取り戻しました。
そして小鉄は言います。
炭治郎にこの人形で修行をしろと。
時透を目の敵にしている小鉄のオーラはとてつもないものになっていました。
『鬼滅の刃』103話の感想・考察
夢でみた絡繰人形と同じ顔の人は、炭治郎とどんな関係があるのか気になりますね。
いやそんなことより、やはり時透強い!
そして刀奪っちゃう自由さも、なんだかかっこいいとさえ感じます。
これからその絡繰人形と炭治郎はどんな戦いを見せてくれるのか楽しみですね!
まだ本調子じゃない炭治郎なので、多少は押されるでしょうけど、今まで積み重ねてきた実践を考えると、互角に戦えるのではないでしょうか。
この修行で炭治郎がどこまで強くなれるのか見ものです!
そして鬼の出現もそろそろくるのではないかと。
乞うご期待です!