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ダーウィン事変は面白い?5つの見どころとオススメできる人できない人を解説!

エンターテインメントを通して、強いテーマ性に向き合う作品「ダーウィン事変」!

マンガ大賞をはじめとして、様々な賞を受賞した超話題の作品です!

アメリカ社会に渦巻く様々な社会問題である、人種差別や動物保護、テロリズムなどをエンターテインメントを通して描かれた超傑作。

目を逸らしがちな複雑な問題をエンターテインメントに落とし込むことで、より分かりやすく、気負わずに向き合うことができます!

”社会問題”なんていうと、まるで学校の勉強みたいに聞こえてしまうかもしれませんが、全く堅苦しくはありません!

エンタメ性の高いドキドキハラハラする面白いストーリーです!

そんなダーウィン事変の魅力と見どころを解説していきます!

ダーウィン事変の基本情報とあらすじ

ダーウィン事変は、コミックを原作としており漫画家・うめざわしゅんさんにより描かれた作品です。

2020年8月より『月刊アフタヌーン』にて連載しており現在も連載中、コミックスは6巻まで刊行されいます(2024年2月現在)。

『マンガ大賞2022』では大賞を、『このマンガがすごい!2022 オトコ編』では10位にランクイン、さらには『第25回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門』で優秀賞も受賞するなど、数々の賞を受賞しています。

うめざわさんの作品は、社会問題やこの世の生きづらさをテーマに、メッセージ性の高い作風が特徴的です。

今作も、これまでと一貫性のある作風で、強いテーマ性やメッセージ性が高く評価されています。

ダーウィン事変の基本情報

原作者 うめざわしゅん
掲載誌 月刊アフタヌーン
ジャンル 社会派サスペンス

あらすじ

動物解放同盟、通称ALAと呼ばれるテロ組織が生物化学研究所を襲撃した際、1匹のメスのチンパンジーが保護されました。

彼女は妊娠しており、なんとその子供は人間とチンパンジーのハーフ、後に”ヒューマンジー”と定義づけられました。

世界初のヒューマンジーであるチャーリーは、人間の両親のもとで15年間育てられ、高校に入学することになりました。

両親の心配通り、チャーリーは初日から大注目を浴びてしまい、中々周囲に馴染めませんでした。

そんなチャーリーでしたが、学校でルーシーという女の子に出会い少しずつ変わっていきます。

そして、チャーリーが学校に通い始めたことで、ALAが不穏な動きを見せ始めて…?

アメリカ社会に渦巻く「人種差別」「動物保護」「テロリズム」に、チャーリーがルーシーなどの仲間たちと向き合っていきます。

ダーウィン事変の魅力と見どころ5つ!

ダーウィン事変を本屋で初めて見たとき、まずタイトルに惹かれました。

進化論を指す”ダーウィン”と、戦争などを彷彿させる”事変”という言葉のインパクトはすさまじく、とても興味をそそられたことを覚えています。

さらに、あらすじを読んで”ヒューマンジー”という、ありそうでなかった設定に「面白い!」とワクワクしました!

ストーリーも、そんなタイトルに負けないくらい強いテーマ性を有しており、最新話まですぐに一気読みしてしまいました!

そんな超傑作ダーウィン事変の魅力と見どころを徹底解説していきます!

①人類の誰もが答えを持っていない問題

”動物保護”について、皆さんも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

その時、どのような意見や考えを持ちましたか?

私自身、人生の中で何度か考えたことがありますが、いずれもハッキリした答えは出ませんでした。

それほどまでに、動物保護は複雑で難解な問題になっています。

ダーウィン事変は、

人類全ての人がぶち当たっている問題でありながらも、

人類の誰もが答えを持っていない問題をテーマにした作品です!

答えを出すのがとても難しい問題ですが、そんな問題に真摯に向き合っている素晴らしい作品です。

答えは出なくても、事実を受けめることや問題と向き合い続けることが大切だと教えてくれます。

この作品がどんな答えを出すのか、はたまた答えを出さないのが答えなのか。

どんな結論を迎えるのかとても気になります!

動物保護問題に無力感を感じる方へ、まずはこの作品で”知る”ことから始めてはいかがでしょうか?

②ハードルの高いテーマを分かりやすく表現

ダーウィン事変では、アメリカ社会に渦巻く社会問題が描かれています。

テーマ的に読まれない時期もあった

実は、ダーウィン事変は複雑で難しく、かつナイーブなテーマであることから、中々読まれない時期があったそうです。

アメリカの社会問題と聞くと、「難しそうだなあ」「時事ネタはよく分からないなあ」と一歩引いてしまう方も多いのではないでしょうか?

コミックというエンターテインメントの世界とそういった難しいテーマは相性が悪そうですよね。

ダーウィン事変は分かりやすく読みやすい!

しかし、ダーウィン事変は複雑ではありますが難しくはありません。

その理由は、

徹底的に調べ尽くされ

誰にでも分かるように詳しく分かりやすく描かれているからです!

うめざわさんと担当編集さんが話し合って、綿密に擦り合わせをされているので、とても分かりやすく読みやすい作品になっています。

また、1つの問題に対して多角的な視点で見ているので、より問題の全体像が掴みやすくなっています。

例えば、動物保護の問題では、「動物を殺さない社会を目指すべき派」と「生きていくために必要な殺生はやむを得ない派」と「少しずつでも殺さない社会を目指すべき派」など様々な視点から問題を捉えています。

また、説明的になりすぎていないので、堅苦しくなく退屈せずに読み進められるところもポイントです!

ぜひ、騙されたと思って1度読んでみてください♪

③あくまで1番はエンターテインメント

「分かりやすい」「読みやすい」とはいっても、まだまだ重い腰が上がらない方も多いのではないでしょうか?

「なんだかつまらなそう」「重たいな…」と感じてしまう気持ちも分かります。

しかし、それでもダーウィン事変が多くの方に読まれている理由、それは

エンターテインメントであることを1番に大切にしているため、

ドキドキハラハラ、ワクワクできるからです!

まず、”ヒューマンジー”という存在がエンタメ性が高いですよね!

”人間と悪魔”などのファンタジー性の強い憑依ものはたくさんありましたが、”人間とチンパンジー”という、近い生物同士のハーフというのが面白い!

ギリギリあり得そうなラインが、現実味があって興味をそそられます。

また、そんなヒューマンジーが女の子を助けたり、卓越した身体能力で敵を捩じ伏せたりする様子がドキドキハラハラ、ワクワクします!

エンターテインメントを1番に据えているからこそ、難しいテーマも退屈せずに読みやすくなっています!

また、ストーリーの構成力も素晴らしく、次はどんな展開が待っているんだろう、と続きが気になる作品です!

④人に言いたいなと思う作品

この作品を読んだ後、1番に感じた感想は「誰かと語り合いたい」でした。

ダーウィン事変を読むと、たくさんのアメリカ社会の問題の実態を目の当たりにして、自分なりの考えが次々出てきます。

自分の考えが湧いてくると、ついつい人と共有したくなりますよね!

そんな風に、

誰かと感想を言い合うのが楽しい作品です!

また、それこそが作者であるうめざわさんが、作品を描いた理由の1つにもなっているのだろうなと思います!

問題を共有することで、もっとたくさんの当事者意識を持つきっかけになる作品になったらいいなと思います!

⑤人間とはなにか?を問う作品

「人間とは何か?」

あなたは考えたことがありますか?

ダーウィン事変は、テクノロジーを発展させながら「人間とは何か」を問う作品です。

人間とヒューマンジーどちらが人間っぽいのか」

を作品を読みながら考えるのが面白いです!

作品の中でキーワードになってくる”人道的”という言葉。

意味を検索すると「人として守るべき理にかなっている様」と出てきます。

しかし、動物保護やテロリズム、人種差別などの問題に照らし合わせてみると…なんだか意味深な感じがしますよね。

セリフの中でよく”人道的”という言葉が出てくるのですが、その度に「人間が守るべき理ってなんだろう?」「人間ってなんだろう?」と考えさせられます。

実は、ヒューマンジーであるチャーリーは、人的権利を有していない存在で、”物”として扱われています。

しかし、人間と同じ知能レベルを持つチャーリーには同等の権利が与えられるべきではないでしょうか?

人間とヒューマンジーの違いは何か?

はたまた、人間とは何か?

哲学的な考えが深まっていくのが面白い作品です!

物事を考えることが好きな方へオススメしたい作品です!

ダーウィン事変をオススメできる人できない人

ダーウィン事変は、いろんな方へ読んで欲しい作品です!

少し重たい作品ではありますが、多くの人がこの作品を通して何かを感じて、アクションを起こすきっかけになればいいなと思います。

しかし、暴力的なシーンやグロテスクなシーンなどの過激な描写を含むため、手放しで全ての方にオススメできる作品ではないかもしれません。

そこで、ダーウィン事変をオススメできる人とそうでない人についてまとめてみました!

オススメできる人

  • うめざわしゅんさんの作風が好きな人
  • 動物保護やヴィーガンに興味のある人
  • 哲学的な思考を巡らせるのが好きな人

オススメできない人

  • 暴力やグロテスクな表現が苦手な人

ダーウィン事変は、うめざわしゅんさんの他の作品が好きな方であれば必ずハマる作品です!

変わらずメッセージ性の強い作風で、社会の生きづらさが鮮明に描かれています。

ただ、暴力表現や気分の悪くなるグロテスクな表現が含まれますので、苦手な方はいらっしゃると思います。

しかしこのグロテスクな表現は、あくまで動物保護問題の現実を、誇張なくリアルに描いた結果です。

目を背けたくなるような姿こそが、私たちが知って受け入れるべき現実なのだと思います。

なので、そういった表現が苦手な方も、勇気を出して現実を見ていただけたらいいなと思います!

まとめ

いかがでしょうか?

ダーウィン事変の魅力や見どころを解説してみました!

「もっとたくさんの人に届けたい!」

「たくさんの人に感想を聞きたい!」

そんな風に思える、大切で貴重な作品です!

7巻の発売が待ちきれません…!

ぜひ、1巻だけでも読んでみてください♪

最後までお読みいただき

ありがとうございました!

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