ジブリ映画『千と千尋の神隠し』を見ていると、色々気になるところが出てきますよね。
その中でも一番気になったのが
ハクが銭婆のところからハンコを盗んできて、そのハンコの呪いによってハクが死んじゃいそうになっているシーンなんですが
Q.そもそも、なんでハンコを盗んできたの?
これすごく気になった方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は
- ハクがハンコを盗んだ理由は?
- 守りの呪いが消えた理由や虫の名前についても
こんなテーマでお送りしていこうと思います!
ハクが判子(ハンコ)を盗んだ理由は?
この疑問について、宮崎駿監督ご本人が言及している資料が千と千尋の神隠しの絵コンテ内にあるそうです!
それを詳しく教えてくださっている方がいましたので、分かりやすくまとめてみたいと思います!
まずは、ハンコを盗んできたシーンの流れを簡単に説明すると・・・
ハクが銭婆のところからハンコを盗んできて、(竜の姿で)紙の鳥に追いかけられ、ハンコにかけられたまじないのせいで苦しみ血だらけになりながらも逃げ、釜爺の作業場に千と共に落ちていきます。
そこでもまじないに苦しめられているハクですが、千が”名のある川の主”から貰った苦団子を食べさせ、ハクはハンコを吐き出します。
その後、ハクは元の姿に戻り、気絶する。
本編のこのシーン辺りで釜爺は・・・
このように言っていました。
しかし、このセリフは変更されたもので、絵コンテ内でのセリフや千との会話は本当はこのようになっているそうです。
【絵コンテでは・・・】
つまり、あの魔女の契約印には労働契約を変えられる力がある。
湯婆婆は働きたいものには仕事を与えるという誓いを交わしているため、現時点では”労働者”として湯婆婆と労働契約を結んでいる。
それをあのハンコを使うことで労働者全員を労働者ではなく奴隷に変えることができる。
なので、湯婆婆は魔女の契約印が欲しかった。
だから、ハクに盗ませた!
ということなんだそうです!
Q.ではなぜ奴隷にする必要があったのでしょうか?
これは私個人の考えですが、奴隷にすれば、報酬や食べ物なども今までのように与えなくてもいいし、全員をどこへもやらず自分の思い通りに動かすことができるからではないでしょうか?
”名のある川の主”が砂金を残し去ったあとのシーンでも湯婆婆はみんなに
と凄んでいましたよね。
顔ナシが大暴れしたあとで、湯婆婆の部屋のシーンでも砂金が高く積まれていましたよね。
なので、湯婆婆はだいぶ”がめつい”性格だということが推測できます。
だから、全員を奴隷にしちゃいたかったのではないか。と思います。
でも奴隷にできていないのが現状で、奴隷となっているのは主にハクであると言われています。
労働契約を結ぶ際、皆名前を書きます。この名前が肝で、湯婆婆は名前を奪って相手を支配するとのことですが、湯屋従業員は皆『偽名』で契約していると言われています。
本当の名前で契約してしまうとハクのように名前を奪われ、帰る場所がわからなくなってしまうためです。
(ハクは正直に書いてしまったと言われています)
千であれば本名は『荻野千尋』ですよね。ですが千は偶然にも本名を書き間違えます。
『荻』の火の部分を『犬』と書いています。これによりギリギリ本名を覚えていられたので、奴隷にはならなかった。
湯屋従業員も本名ではなく、偽名で契約している人が多いので、奴隷にはなっていないということらしいんです。
その証拠が絵コンテでの釜爺のセリフです。
リンも本編劇中でこう言っています。
まだ支配されていない証拠です。出ていく意思があります。
こういう従業員を奴隷に変えたかったのでしょう・・・湯婆婆は・・・。
契約印の守りのまじないが消えた理由は?
銭婆から盗んだ『魔女の契約印』には守りのまじないがかかっていて、盗んだ者を死ぬまで呪うと銭婆は言っていました。
しかし、千が銭婆にハンコを返しにいくと
誰もがここまではあの虫が銭婆の守りのまじないだと思っていたことでしょう。しかし!実際には!
あの虫は守りのまじないじゃなくて、湯婆婆がハクを操るために忍ばせた虫だったのです!
では、守りのまじないはなぜ消えたのか!?
いつ消えたのか!?
これもすごく気になるシーンでした。
これに関しては前項のように確実性がある情報はないのですが、恐らくこれだ!と思う情報をまとめます。
守りのまじないが消えた理由の答えはハクが苦団子を食べ、ハンコを吐き出した後にあるという噂です!
このシーンで、虫が出てくる前にドロドロとしたものが地面に溶けていきます。
これが、守りのまじないではないか!?との事。
そして、その後に出てくる虫が湯婆婆がハクを操るために忍ばせた虫!との事です。
ハンコと虫を2つとも吐き出せたのは名のある川の主から貰った苦団子のお陰というのはお分かりいただけると思います。
あの団子は『カタルシス』という浄化の団子なんだそうです。
~苦団子の効果~
体内にある悪しき物を体外に出し、浄化する作用があると言われている。
ハクに食べさせたことで、ハクの体の中で悪さを働く『守りのまじない』と『ハクを操る虫』を吐き出した。との事。
守りのまじないがハンコに戻らず、ドロドロと溶けていったのも苦団子のお陰!・・・?
ちなみに千も苦団子を食べていましたが、うぇ!!と言って口直しに肉まんみたいなものをガツガツ食べるだけで、特に何かを吐き出すことはなかったですよね。
それは千が純粋無垢なため、何も出なかった・・・という噂です。
判子(ハンコ)の虫の名前は?
ちなみに、あのハンコから出てきた虫に名前があるのはご存知でしょうか?
あの虫は・・・『タタリ虫』というそうです。
なんだかもののけ姫の匂いがしてきました!笑
まさかあの虫1匹にも名前があるとは思わなかったですねぇ!
ちなみに、千尋の足元をうろちょろするシーンではゴキブリの動きをイメージしているんだとか。
エンガチョ!
まとめ
ということで今回は
- ハクがハンコを盗んだ理由は?
- 守りの呪いが消えた理由や虫の名前についても
でお送りしてきました!
それぞれのテーマをまとめると
●ハンコを盗んだ理由は湯婆婆が労働契約を結んだ全員を奴隷に変えてしまいたかったため、労働契約を変える力があるあのハンコを盗ませた!とのこと。
●守りのまじないが消えたのは苦団子が浄化してくれた!とのこと。
●ハンコから出てきた虫の名前は『タタリ虫』
あの映像の裏にこんないろんな意味や設定が込められていると思うと、ほんとすごいな~って思います。
深い・・・深すぎる!!
もぉ~ジブリ大好き!!