シャーマンキング

シャーマンキング何が面白くて人気なのか？どこよりも分かりやすく解説

 

漫画『シャーマンキング』の作者は武井 宏之先生。

「週刊少年ジャンプ」にて1998年31号より、2004年40号まで連載された人気作品です。

既刊数は、

  • 単行本(ジャンプ・コミックス)：全32巻
  • 完全版(ジャンプ・コミックス)：全27巻
  • リミックス版(ジャンプ・コミックス):全16巻
  • 完結版(マガジンエッジKC)：全35巻

と実はいくつかの形態があり、それぞれ巻数が異なります。

ただ、上記の3作品は出版社の関係の都合で現在廃版となっていますので、これから読みたい方は全35巻の完結版を手に取っていただく形になります。

アニメは、

  • シャーマンキング(2001年版)
  • シャーマンキング（2021年版）

の2作品があります。

2001年の作品もとても面白いですが、物語の全てを描き切れてはいないため、もしこれから見たい方は完結版を原作としている2021年版を視聴されることをオススメします。

興味はあるけど「面白いの？」、「なぜ人気があるの」、「どんな内容なの？」とまだ未読の方もいるでしょう。

今回はそのような方向けに『シャーマンキング』の魅力を熱く、解説していきます！

シャーマンキングの何が面白くて人気なのか？

何が面白いのか？

それは、

独特の雰囲気感

です！

戦闘シーンが主体となる多くの漫画作品においては、どうしてもどこか殺伐とした雰囲気が漂うことになります。

それは勿論良さであり、作品を構成するにあたってなくてはならない1つの要素ではあります。

ただ、そういった状況が長らくの間続いてしまうと、やはりどうしても「キツイなぁ……」という感情が芽生えてしまいます。

しかし、この『シャーマンキング』においては戦闘シーンが頻出する作品であるにもかかわらず、そのような辛い時間を長く感じることはありません。

なぜか？

それは主人公・麻倉 葉のどこかのほほ～んとした気質によるところが大きいものと思われます。

戦闘中にもかかわらずにこやかに笑い、張り詰めた空気感の中にもかかわらずゆるさ全開の発言をする。

彼、麻倉 葉の存在がこの『シャーマンキング』という作品の根幹をなし、支え、多くの方からの熱い支持を集めていることは間違いないでしょう。

シャーマンキングを読むとどういう気持ちになるのか？

漫画作品を読む中では様々な感情を揺さぶられることになります。

では『シャーマンキング』ではどういった気持ちを抱くことになるのでしょうか？

それは、一言で言い表すと、

霊が見えたらなあ

です！

本来、霊という存在は恐ろしく、気味の悪いものです。

かく言う私もあまりその類の事柄に関しては、近付きたくないというのが本音です……。

しかしこの『シャーマンキング』に出てくる多様な霊、あるいは霊的な存在に関しては、少しばかりお近付きになりたい。

そう思えてしまうほど、たくさんの魅力を抱いた霊が登場するのです！

恐怖を抱かなくてよい霊が出る作品、読んで見てはいかがでしょう？

オススメできる人

  • ジャンプ漫画が好きな人
  • 霊やシャーマンといったファンタジー要素溢れる作品が好きな人
  • 戦闘モノの漫画作品を好む人
  • ワードセンスのある漫画作品を好む人

オススメできない人

  • 現実的でない物語に興味を抱けない人
  • 戦闘モノの漫画作品が不得手な人
  • 少しばかり古い漫画作品を読むことが出来ない人
  • 登場人物が亡くなる作品が苦手な人

シャーマンキングのキャラクター

ここでは登場回数の多い、主要なキャラクターを5人紹介します。

他にも個性あふれる魅力的なキャラクターが多数存在しますので、気になる方はぜひ読んでみてください！

麻倉 葉

『シャーマンキング』における主人公です。

「楽に生きられる世界」を作るためにシャーマンキングになることを目指しています。

頭に装着しているヘッドフォンと首に掛けている熊の爪の首飾り、木製の便所サンダルがトレードマークです！

名前 麻倉 葉(アサクラ ヨウ)
持ち霊 阿弥陀丸（アミダマル）
必殺技 スピリッド・オブ・ソード、

無無明亦無など
好物 カレーうどん
CV

(キャラクターボイス)

 日笠 陽子 ※2021年度版の場合。

道 蓮

中国の歴史の闇の中で長らく暗躍してきた道家の御曹司です。

物語序盤においては主人公である麻倉 葉と敵対する間柄でしたが、度重なる戦闘の中で友情が芽生え、行動を共にする仲間となりました。

現在は「憎しみのない世界」を作るため、シャーマンキングを目指しています！

名前 道 蓮(タオレン)
持ち霊 馬孫(バソン)
必殺技 超ゴールデン中華斬舞、

甲縛式オーバーソウル武神魚翅など
好物 桃まん
CV

(キャラクターボイス)

 朴 璐美

ホロホロ

北海道からやってきたアイヌ民族のシャーマンです。

「広大なフキ畑」を作るためシャーマンキングを目指しています。

普段名乗っているホロホロは愛称であり、本名は碓氷 ホロケウです。

これはウフュイホロケウを由来とするもので、苗字は「炎」、名前は「狼」を意味しています。

名前 ホロホロ ※本名は碓氷 ホロケウ(ウスイ ホロケウ)
持ち霊 コロロ
必殺技 エピタルキウパシホルッケ、

ニポポテクンペなど
好物 ジンギスカン
CV

(キャラクターボイス)

 うえだ ゆうじ

ファウストⅧ世

伝説のネクロマンサーであるヨハン・ファウストの子孫です。

強盗に害された奥さん・エリザを蘇らせるためにシャーマンキングを目指していましたが、麻倉 葉の許嫁である恐山 アンナの術により、エリザの自我を呼び戻すことが叶ったため、現在は恩返しという形で主人公たちに協力しています。

名前 ファウストⅧ世(ファウスト8セイ)
持ち霊 エリザ・ファウスト
必殺技 呪禁存思、

エリザ・オペレーリンなど
好物 栄養剤
CV

(キャラクターボイス)

 子安 武人

梅宮 竜之介

蜥蜴郎という霊に取り憑かれたことがきっかけでシャーマンとしての能力に目覚めた人物です。

シャーマンとしての能力の開花は幾分遅咲きですが、持って生まれた根性と過酷な修行の甲斐あって並み居る強豪に引けを取らないほどの強さを手に入れることとなりました。

名前 梅宮 竜之介(ウメミヤ リュウノスケ)
持ち霊 蜥蜴郎(トカゲロウ)
必殺技 ビッグ親指、

刺身包丁スサノロウなど
好物 アメリカンドッグ
CV

(キャラクターボイス)

 田中 正彦

どのような点が読者に受けているのか考察！

数えきれないほどの魅力を抱えている『シャーマンキング』。

ここでは一部ではありますが、どういった要素が『シャーマンキング』を人気たらしめているのか考察します！

個性溢れる沢山のキャラクター達

『シャーマンキング』には先の項目であげた5人のキャラクター以外にも、思わず興味を抱いてしまうことになるキャラクターが多数存在します。

例えば、麻倉 葉王(ハオ)。

作中において最強のキャラクターです。

ただ、正直良い人間ではありません。

すぐに人を害しますし、見下しますし……。

でも、やはり強さは魅力です。

圧倒的で、底が見えず、どうあっても及ぶことの出来ない力。

そんな敵の前にどうあがいていくのか。

そのような点も『シャーマンキング』の魅力かと思いますので、ハオの存在というものはなくてはならないものでしょう。

また、個人的に好きなのはマタムネというキャラクターです。

あまり登場回数の多いキャラクターではありませんが、主人公である麻倉 葉に大切なことを教えてくれたとても素敵な猫の精霊(猫又)になります。

彼の存在がなければ今の主人公は無く、また彼の許嫁である恐山 アンナも今の彼女ではいられなかった。

そう言い切っても過言ではないほどに、重要な役割を果たしてくれたキャラクターです。

気になる方は物語中盤を少し過ぎた頃あたりに登場しますので、ぜひそこまで読み進めて見てください！

心くすぐる様々な用語・設定

この『シャーマンキング』という作品には、他ではあまり耳にすることの無い独特な用語や設定が多分に含まれています。

その点が多くの読者の方に魅力の1つとして受け入れられていることは間違いないでしょう！

ここでは作品内における重要なキーワードとなっている言葉をいくつか紹介しますので、興味が沸きましたらぜひ1冊手を伸ばしてみてください。

シャーマン

霊能力を有し、霊と心を通わせることの出来る者達のことを指します。

シャーマンはそれぞれの方法によって霊の力を借りることができ、多くの場合「持ち霊」と呼ばれる専用の霊を連れています。

例えば、主人公・麻倉 葉であれば阿弥陀丸が持ち霊であり、道 蓮であれば馬孫が主要な持ち霊となります。

憑依合体

霊をシャーマンの身体に憑依させる技術のことを指します。

身体に霊を憑依させることで、その霊が生前に有していた技術や知識などを再現することが可能になります。

1つの身体に2つの魂が入ることになるため、シャーマンとその霊が一心同体にならなければ生前の霊の能力を100%再現することは不可能です。

オーバーソウル (O.S.)

シャーマンが巫力を用いて持ち霊に与える多様な能力や形態を持った実体のことを指します。

再現するには実体の核となる現世の物体「媒体」が必要であり、例えば阿弥陀丸であれば親友の鍛冶屋・喪助が打った刀である「春雨」がその媒体となります。

シャーマンファイト (S.F.)

500年に1度行われるシャーマンキングを決定するための戦いのことを指し、O.S.を扱えることが参加するための最低条件となります。

運営はパッチ族の族長と十祭司が担っており、様々な試験やトーナメントを勝ち抜けた最後の1人がシャーマンキングの称号を得ることになります。

シャーマンキング

全知全能の霊であるグレートスピリッツを持ち霊とし、地球の全てを司る王のことを指します。

その力をどのように扱うかは当代のシャーマンキングに一任されており、過去には人類を3分の1にまで減少させた王もいたとされています。

印象的な台詞

ここでは『シャーマンキング』における印象的な台詞をいくつか紹介します！

気になる台詞がありましたら、ぜひ読んで探してみてください！

ちっちゃえな / 麻倉 葉王(ハオ)

こちらはハオが時折口にする台詞になります。

これは外せないでしょう。

基本的には相手の弱さ(巫力の低さ)を指摘する際に放たれる言葉であり、相手を侮辱する意図を含んでいます。

あまり良い言葉ではありませんが、ハオが言うと何だか滅茶苦茶ハマっていて格好いいのでぜひ発言しているシーンを探してみてください！

ちなみにアニメでは高山みなみさんが声優さんを担当しています。

そちらも是非！

これは心が決めた事だから / マタムネ

こちらはマタムネの台詞になります。

ここに至るまでの過程、そしてその後の結末を知っていると思わずグサッとくる『シャーマンキング』屈指の名シーンです！

辿り着くまで巻数を重ねる必要がありますが、その価値は確実にありますので是非ご自身の目で確認されてみてください。

大切なものはどうかその心でお決め下され / 阿弥陀丸

主人公である麻倉 葉の持ち霊・阿弥陀丸の台詞になります。

先に挙げたマタムネの意思を継いでいるかのようなこの台詞。

「あっ！」と気付いて、痺れに似た何かを感じたことを覚えています。

このように『シャーマンキング』はワードセンス抜群の漫画作品となっていますので、ぜひ通してお読みいただければと思います！

最後に

ここまで『シャーマンキング』の魅力を語ってきましたが、いかがでしたでしょうか？

いささか古めの作品ではありますが、2021年には再アニメ化、また続編に関しても公式ホームページより発表がなされていますので、今後さらに盛り上がりを見せること間違いなしの作品となっています。

まだ未読の方は今のうちに読んでみてはいかがでしょうか？

最後までお読みいただき、ありがとうございました！

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