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ひかりのまち

ひかりのまちは面白い?4つの見どころとオススメできる人できない人!

生きづらい社会でもがく人々の群像劇を描いた「ひかりのまち」。

浅野いにお作品の中でも初期の頃に描かれた作品で、あまり認知度の高い作品ではありません。

さらに、この作品は漫画家・浅野いにおが「結果的に唯一途中で投げ出すことになった作品」ともインタビューで語っています。

しかし、ひかりのまちはとても面白く、間違いなく名作と言える作品です!

では、一体どういったところが魅力なのでしょうか?

また、途中で投げ出したとはどういう意味なのでしょうか?

浅野いにおファンの私がひかりのまちの見どころを徹底解説していきます!

ひかりのまちの基本情報とあらすじ

まずはひかりのまちの基本情報とあらすじから!

ひかりのまちは素晴らしい世界の連載後にスタートし、浅野いにお作品では2作品目に数えられる作品です。

そのため、書店で並んでいるのを最近はあまり見かけません。

「見かけたら即レジへ持っていくべし!」と言いたくなるくらい、レアな作品です!

ひかりのまちは浅野さんが描く”ループもの作品”として、しばしば「虹ヶ原ホログラフ」と並べて評価されます。

虹ヶ原ホログラフはサスペンスとジャンル付けされますが、私はひかりのまちをサスペンスと区分したくはありません。

それは、ひかりのまちで起きている出来事はあくまで彼らの日常の延長であると感じるからです。

また、ひかりのまちは実は短編集になっています。

しかし、全て同じ団地で起こるストーリーで、登場人物も被るので、連作集でもあります。

ひかりのまちの基本情報

コミック原作者 浅野いにお
出版社 サンデーGX
ジャンル 団地もの/群像劇/ヒューマンドラマ

収録作品

  • BIRTHDAY SONG
  • キラキラ星はどこへゆく
  • バスストップ
  • hPa
  • HOME
  • REBIRTHDAY SONG

あらすじ

新興住宅地に位置する「ひかりのまち」は陽当たりが良く東京へのアクセスも良いことから、大型マンションが次々分譲されていました。

昔ながらの家々は、そんなひかりのまちを取り巻くかのように共存しています。

新しさと古さが入り乱れる社会の中で、息が詰まるような生活を送る人々。

マンションの窓の奥1つ1つにそれぞれの生活があるように、ひかりのまちでゆっくりひたむきに生きていく人々の姿を描いた群像劇。

途中で投げ出したのは本当?その理由は?

冒頭で触れたように、ひかりのまちは浅野さんが「結果的に途中で投げ出すことになった作品」と語っています。

しかし、ひかりのまちという作品はきちんと完結しています。

それもループものとしても連作集としてもきれいにまとまっています。

では、「投げ出した」とは具体的にどういう意味なのでしょうか?

長く続けるストーリーを描く練習をしていた

デビュー作「素晴らしい世界」は1話完結の作品集でした。

当時の浅野さんはまだまだ駆け出しで、担当編集さんから「連載作家になれ」と言われていたそうです。

長いストーリーを描くための練習という意味も込めて、ひかりのまちの連載が始まりました。

途中で投げ出したのはなぜ?

特訓の意味も含んでいたひかりのまち、

では、どうして途中で投げ出してしまったのでしょうか?

それは

自分のキャパシティを超えてしまったように感じたから。

実は元々ギャグ漫画志望だった浅野さん。

しかし、ひかりのまちの「バスストップ」という作品で、あまりにも真面目なストーリーを描いたことで、自分のキャパシティを超えてしまったんだそう。

「自分はこんなお話を描く漫画家だったか?」と思い悩み、体調を崩されました。

そうして、浅野さん自ら「ひかりのまちはコミック1巻分で終わらせたい」と担当編集さんに伝えたんだそうです。

この経緯を浅野さんは「結果的に投げ出した」と表現されています。

そして実は、この頃の実際の浅野さんが作品の中で登場します!

漫画家・浅野いにおの葛藤…ファンは必見ですよ!

ひかりのまちの人気の理由と見どころ4つ!

ここまで浅野さんがひかりのまちを投げ出した理由についてお伝えしてきました。

途中で投げ出したとは言っても、ひかりのまちは伏線の回収ができていないような未完成の作品ではありません。

描き始めの頃に、コミック1巻で終わらせるように路線変更をしているので、ループものとして美しくまとまった作品になっています。

また、個人的にひかりのまちは、浅野いにお作品の中でも明るい方の作品に感じています。

そのため、浅野いにお作品を初めて読む方にもオススメしやすい作品になっています!

そんなひかりのまちの見どころを詳しく解説していきます!

①当時の浅野いにおが登場する!?

先述した通り、ひかりのまちでは当時の浅野いにお自身が登場します!

「キラキラ星はどこへいく」という作品で語り手として登場する漫画家が浅野さんなんだとか。

これは、考察ではなく「浅野いにお本」にて、浅野さんが自分自身を投影したと語ってらっしゃいました。

「浅野さんってこんな若者だったんだ!」とファンは楽しく読めます!

友人とワイワイしている感じや作品へのこだわりは、私の想像する浅野いにお像と重なるものがありました。

しかし、ラスト数ページで恋人へ向かって語るセリフがちょっぴり意外で、新鮮でした!

浅野さんの色んなインタビュー記事を読んできて、「あまのじゃくな方だなあ」と度々感じていました。

心の内が見えない感じがあって、なんとなく心の距離を感じていたのですが、「キラキラ星はどこへいく」を読んで、親しみが持てました!

そういう意味で、ファンとして読んで良かったなと感じた作品です。

浅野いにお作品が好き!という方にはぜひ読んでみていただきたい作品です!

②人間の二面性が描かれている

浅野さんの作品では、二面性のあるキャラクターが登場しますよね。

デデデデやプンプン、うみべの女の子もそうですが、虹ヶ原ホログラフは最も顕著に表れているように感じます。

虹ヶ原ホログラフでは、裏に闇を抱えた人間が描かれています。

そのため、虹ヶ原ホログラフはかなり暗い作品になっており、苦手意識のある方もいらっしゃるかもしれません。

「虹ヶ原ホログラフみたいに暗い作風なんだ…」と諦めかけている方、大丈夫です。

ひかりのまちでは、裏に良心を持った人間が描かれています!

私個人の感想としては、全体を通して明るい作風に感じました。

虹ヶ原ホログラフよりは断然明るいです!

明るいばかりではありませんが、ギャグ要素もちらほら見られるので、どんな方にも読みやすい作品になっています。

また、浅野さんが漫画を描く上でのテーマとなっている「人間の二面性」について、他の作品とは違う角度から描かれています。

「正義が悪党を倒す話」ではなく、「悪意に自覚的なキャラクターが、それでもどこかに良心を持っている話」に惹かれるという浅野さん。

ひかりのまちの「HOME」ではそんな二面性が描かれています。

ありきたりな正義に飽き飽きしている方へオススメの作品です!

③HOMEの芳一があまりにもかっこよすぎる!

先ほどひかりのまちのHOMEでは、人間の二面性が描かれているとお伝えしました。

そのHOMEで主人公として登場する”芳一”がとにかくかっこいいんです!

芳一のかっこよさに触れる前に、HOMEのあらすじを簡単にお伝えします。

「HOME」あらすじ

守銭奴である芳一は、犯罪を犯すことに躊躇のないくらいにお金が大好きでした。

毎日犯罪に手を染める芳一ですが、あてもなく上京してきてフラフラしていたサトシと共に、どちらの子かも分からない子供・桃子を古い一軒家で養っています。

そんな彼の夢は、新興住宅地となったひかりのまちを買い取って元の村に戻すこと。

ある日、彼の元に超儲かる、超危険な話が舞い込んできて…?

一口にかっこいいとは言っても、ここでいうかっこよさとは見た目がかっこいいという意味ではありません。

芳一は目つきが悪く、ヤクザのような悪人顔をしていて、好かれるような見た目ではありません。

しかし、一見どうしようもないクズのような人間でも、血縁の無い他人を引き取って養っている…そんな良心が見えてしまうと途端に責められない気持ちになってきませんか?

特に、ラストの芳一はあまりにもかっこよすぎて「頑張れ、頑張れ」と無意識に応援しながら読んでしまっていました。

浅野さんも、芳一というキャラクターがお気に入りだそうで、誰が見ても分かるくらい愛情たっぷりにかっこよく描かれています!

女性はもちろんですが、男性でも憧れてしまう方も多いのでは無いでしょうか?

HOMEは切ないストーリーですが、ひかりのまちの中で1番人気が高い作品です!

自分の正義を見失ってしまった方へオススメしたい作品です。

④美しくループする世界

浅野さんの作品といえば、ループもの!

虹ヶ原ホログラフと、今作のひかりのまちは浅野さんの描くループもの作品として並べて語られることが多いです。

ひかりのまちは元々ループものの予定ではありませんでした。

浅野さんはギャグ漫画志望でしたしね(笑)。

しかし序盤とはいえど、途中で方向転換したにしてはループもの作品としての完成度がかなり高いです!

素人目に見ても、ループものを描くのは難しそうに感じます。

しかし、そんな込み入った設定の作品を、デビューして2作目に描いている浅野さんはやはりすごすぎますよね。

ひかりのまちは、浅野さん的に思い入れの強い作品ではないようですが、プロローグとエピローグは良いものが描けたんだとか。

最初から最後まで、ループものとしての構成力が光る作品です!

虹ヶ原ホログラフとは似ているようで、全然違う作品。

浅野いにおファンはぜひ読み比べて楽しんでいただきたい作品です♪

ひかりのまちをオススメできる人できない人

ここまでひかりのまちの人気の理由や見どころなどについてお伝えしてきました。

ひかりのまちは、浅野いにお作品の中で、比較的どんな方にもオススメできる作品です。

特にオススメできる人とそうでない人について簡単にまとめてみました!

オススメできる人

  • 浅野いにおファン
  • 浅野いにおを初めて読む人
  • 虹ヶ原ホログラフを読んだ人
  • ループものが好きな人
  • 切ないストーリーが好きな人

オススメできない人

  • 暴力的な表現が苦手な人

ひかりのまちは、虹ヶ原ホログラフほどではありませんが、暴力的な表現を含みます。

そのため、苦手な方は避けた方が無難かもしれません。

しかし、虹ヶ原ホログラフのようにずーんと暗い作風ではなく、光を感じるストーリーになっているので、比較的万人受けする作品に思います。

切ないストーリーが好きな方に特にオススメの作品です!

まとめ

いかがでしょうか?

ひかりのまちの人気の理由や見どころについてまとめてみました!

重たすぎないストーリーで、あまり身構えずに読めるところがひかりのまちの魅力です♪

ちょっぴり切ないストーリーが、いつまでもじわじわと心を温めてくれる、大好きな作品です!

浅野いにおファンで未読の方は必見ですよ〜!

最後までお読みいただき

ありがとうございました!

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