花物語は、物語シリーズの中でシリアス度がトップ3を争う作品。
その理由あってか、あまり見るのに気が進まない方も多いのではないでしょうか?
しかし、実は花物語はとても深くて面白い作品なんです!
物語シリーズならではのギャグパートは少なめですが、花物語には他の物語とは少し違った魅力があります!
ちなみに言うと、囮物語や恋物語よりずっとシリアスです…(笑)。
花物語をもっと多くの方に見てもらうために、全力で魅力を解説させていただきます!
全国の百合かっけーみなさん、ついてきてくださいねー!
花物語の基本情報とあらすじ
まずは花物語の基本情報とあらすじから!
花物語のサブタイトルは「するがデビル」、メインヒロインは神原駿河です。
さらに、語り手も神原駿河になります!
花物語は物語シリーズ・セカンドシーズンの中の6作目に当たる作品です。
- 猫物語(白)
- 傾物語
- 囮物語
- 鬼物語
- 恋物語
- 花物語
この後物語シリーズ・ファイナルシーズンの1作目「憑物語」へと続いていきます。
花物語は暦や戦場ヶ原、羽川が卒業した後の時系列になります。
そのため、時間が無い方は飛ばしても問題ありません。
駿河もいつもの「阿良々木先輩のエロ奴隷バージョン」ではなく、落ち着いて少し大人びてしまっているので「あれ…?」と拍子抜けしてしまうかも。
今作は暗めでじっくり味わう系のお話になるので、見るならば一気見がオススメです!
花物語の基本情報
アニメーション制作会社 | シャフト |
---|---|
ジャンル | 日常/怪異/恋愛/アクション/コメディ |
あらすじ
阿良々木暦や戦場ヶ原ひたぎ、羽川翼が私立直江津高校を卒業し、神原駿河は高校3年生になりました。
寂しい気持ちを抱えながらも、いつも通り学校へ向かう駿河。
そこに忍野扇が「悪魔様」の噂を吹き込みます。
なんでも「悪魔様に相談すればどんな願いでも叶えてくれる」とか。
その話を聞いて自分の左腕を疑った駿河は、悪魔様の噂を調べます。
するとどうやらその悪魔様は現役時代の駿河の元ライバル沼地蝋花であるようで…?
花物語は人気がない?
セカンドシーズンまでの物語の中で、花物語はやや異色です。
物語シリーズ定番の楽しい会話パートがほとんどなく、ずっと暗くて重い空気です…。
また、時系列もかなり後になるので、飛ばしてしまう方も多いようです。
そう聞くと、「花物語って面白くないのかな?人気ないよね?」って一歩引いてしまいますよね。
しかし、そんなことはありません。
花物語は物語シリーズファンの中では、人気の高い作品なんです!
ではなぜ面白くない、人気が無いと思われがちなのでしょうか?
その理由を簡単に解説いたします。
①明るくて楽しい会話パートがない
物語シリーズといえば、必ず明るい会話パートがありますよね!
暦が語り手の時はもちろんですが、語り手が変わったセカンドシーズンでもおふざけ会話パートはたくさん盛り込まれています。
この会話パートこそ物語シリーズという作品を楽しむ醍醐味とも言えます。
しかし、花物語は真面目な会話パート9割で構成されています…。
私は特に、暦と駿河の会話パートが大好きなので、今作はあまりにも真面目すぎてかなり面喰いました(笑)。
楽しい会話パートを楽しみにしている方にとっては、少ししんどい作品に感じるかも。
これまでの物語シリーズとは180度印象が変わるので、そういった点で敬遠する方がいらっしゃるのかもしれません。
②ロリ好きは寂しい…物語シリーズにロリが登場しない!?
物語シリーズはロリを大事にしている作品ですよね!
特にセカンドシーズンではロリ成分多めに構成されていますよね。
しかし、この花物語はロリ成分0%なんです…!
悲しいお知らせをしてしまって申し訳ございません…。
しかし、花物語には本当にロリが出てこないんです(笑)。
ロリ好きにとっては本当に寂しいですよね~。
この点も物語シリーズらしくないポイントであり、ロリ好きの興を削いだのでしょうか…?
③百合要素がある
花物語という作品として、駿河と沼地の2人を百合として語るのは違うのかなとも思いますが、今作には少なからず百合要素があります。
そのため、
百合が苦手な方にとっては手放しで楽しめる作品ではないかもしれません。
過激なシーンがあるわけではなく、女子高生の悪ノリといった感じなので、そこまで身構える必要はありません。
しかし、苦手な方にとっては進んで見たい作品ではないかもしれません。
ただ、ここまで幼女へのセクハラシーンを散々見てきた視聴者の皆様ならば、すんなり見れちゃうかもしれません…!
そもそも、ストーリーが暗すぎで百合で盛り上がれるテンションじゃないですが(笑)。
そうはいっても、百合要素が入るとやはり万人受けする作品ではないと思いますので、大人気作!とは中々言えないのも事実です。
花物語のオススメポイント4つ!
ここまで花物語が人気が無い、面白くないと思われている理由について考察してみました。
ざっくりまとめると「物語シリーズらしくない」というのが大きな要因と言えます。
では、ここからは花物語の見どころやオススメポイントについてお伝えしていきます!
①やっぱりかっこいい神原駿河!
皆さんは駿河に対してどんなイメージを持っていますか?
スポーツキャラ?エロキャラ?イケメン女子?
メメや暦が感じているように、いまやスポーツキャラというよりエロキャラのイメージの方が浸透している気がします(笑)。
しかし、一貫して言えるのは駿河はとにかくかっこいいという事!
暦も認める真っ直ぐな生き様には、男性の皆さんも憧れてしまうのではないでしょうか?
今作花物語は
かっこいい駿河がぎゅっと凝縮されています!
最初はうじうじ悩む駿河が描かれているのですが、後半に向かうにつれてあまりのかっこよさに震えました…!
駿河が思いっきり青春する姿がこの作品の醍醐味、ぜひ駿河に注目していただきたいです!
今作には駿河のかっこいいセリフがたくさん出てきます!
私の大好きなセリフを1つご紹介します!
”やって後悔する方がいいなんてことをいうのは、『やってしまった後悔』の味を知らない、無責任な第三者の台詞だ。だけど、一番いいのは、やって後悔しないことだ。”─花物語其ノ伍より
いや~、痺れますね。
これでこそ我らが神原駿河!
駿河のセリフには一歩先に進むための勇気がもらえますよね!
今作にはバスケをプレイする駿河も描かれていて、とてもかっこいいのでそちらもぜひ注目してください!
②声優沢城みゆきさんの初ラップ
駿河の声を担当されている、誰もがご存じの大物声優「沢城みゆき」さん!
駿河のキャラクターにぴったりの声優さんですよね!
ハスキーで美しい声が私も大大大好きです…!
今作では、そんな沢城さんがOPテーマを歌われています。
タイトルは「the last day of my adolescence」
直訳すると「私の青春最後の日」になります。
この曲の中には、なんとラップ部分が存在します!
沢城さんは、なんとこの曲でラップ初挑戦なんだそう!
大人気声優沢城みゆきさんが初めて挑戦するラップは、ファン必見です!
何度かリテイクしたようで、とてもかっこよく仕上がっています!
駿河の勢いのある感じが伝わってきて、大好きな曲です。
ラップ以外にもこの曲には魅力が詰まっていて、私は特に歌詞に注目したいです。
“心が叫ぶ場所へ ひとり走ってく”
“私らしく 覚悟を決めて”
何度か繰り返されるこちらの歌詞は、短いフレーズにも関わらず駿河というキャラクターを正確に表現していて本当に素晴らしいです!
理屈でなく感情で動く駿河の彼女らしさが感じられます。
また、「悶えてる」や「断ち切る」、「蹴飛ばして」など些細な言葉のチョイスにもこだわりが感じられ、最高のOPテーマだなと思います!
今作花物語はスペシャル版で5話一挙放送だったそうで、その際はパッケージ版とOP・EDが入れ替わっていたそう。
この曲はラストで流れ、OPでは「花痕-shirushi-」が流れました。
変わった演出ですが、こちらも味わい深くて良いですね!
OP・EDも合わせて花物語をもっと楽しんでいただきたいです!
③色々な解釈ができるラストシーン
花物語を視聴後、きっと皆さん様々なことを感じるでしょう。
そして必ず議題に上がってくるのが「沼地は”それ”について気付いていたのか?」ということ。
”それ”が何かは花物語を見た人なら誰でも分かるはず。
原作でも副音声でもあとがたりでも正解は語られておらず、
完全に見た人が感じたことが正解とされています。
ちなみに私個人の感想は気付いていなかったの方です。
明確な理由はありませんが、なんとな~くそう感じました!
ぜひ皆さんも視聴後は一考してみてくださいね!
④駿河の母 臥煙遠江初登場
今作では臥煙遠江(がえんとおえ)という駿河の母親が登場します!
これは続終物語で伏線になっているので細かい言及は控えます。
あの臥煙伊豆湖が恐れた遠江とは一体どんな人物なのか?
皆さん、気になりますよね!?
ぜひ今作で確かめてみてくださいね!
あとがたりで語られていたことですが、原作小説を読んだ人は駿河に感情移入して読むため遠江を厳しい口調で脳内再生する人が多いんだとか。
しかし、実際に当てられた声を聞くと印象はまるで違う!
このギャップが面白くて、駿河は本当は愛されて育ったのに本人はその愛情をうまく受け取れてなかったのではないかとも考察できるのです。
ぜひ原作小説とアニメが生んだ奇跡のギャップを体感してくださいね!
花物語をさらに楽しむには?
ここまで、花物語の見どころやオススメポイントについてお伝えしてきました!
しかし、まだまだ花物語には隠れた魅力がたくさん詰まっています!
最後に、花物語をより楽しむためのポイントを簡単にお伝えします♪
①最後タイトルの意味を考えてもうひと泣きできる?
暦のラストシーンのセリフにもあるように、今作のテーマは善悪のお話ではありません。
あくまで、神原駿河という少女の泥臭い青春がメインテーマということを忘れないでいただきたいです。
あとがたりで沢城さんがおっしゃっていたのですが、物語を全て見終えた後にタイトルの「花物語」に戻ってくるともうひと泣きできます…!
この意味をぜひ、ゆっくりじっくり考えてみてください♪
②見る順番は恋物語の後じゃなくてもいい?
花物語はセカンドシーズンに属します。
恋物語の後に見るのが最もスタンダードな見方ですが、実はこの通りに見なくても大丈夫なんです!
この後ファイナルシーズンに続いていくわけですが、花物語はファイナルシーズンの後に見ると話が繋がるんです!
もし今気乗りしない方も、憑物語、終物語、続終物語、花物語も順番で見るとストーリーが繋がるのでより面白く見ることができますよ♪
③声優阿澄佳奈さんはオーディションではなく、オファーだった!
沼地蝋花を担当している声優阿澄佳奈さん。
阿澄さんと言えば、ちょっと生意気でかわいらしい役柄の印象がありますよね。
私的に今作の沼地の役は意外でした!
しかし、私が思っているより数段ハマり役だったようで、あとがたりによると沼地役はオーディションではなく阿澄さんは直接オファーを受けて決まったそうですよ♪
この役は阿澄さんしかいない!という熱烈なオファーだったようで、阿澄さん自身も沼地に重なるところがあるんだとか。
ぜひ最高のマリアージュを意識して作品を楽しんで見てください!
まとめ
いかがでしょうか?
花物語の人気の理由などをお伝えしてきました。
私が特に花物語で好きなポイントはセリフがかっこいいところです!
「先に立たないなら後悔するな」というセリフがとてもかっこよくて大好きで、私の座右の銘になってます(笑)。
飛ばされがちな物語ですが、きっと見て後悔はしない作品ですのでぜひこの作品の魅力を感じていただけたらなと思います!
最後までお読みいただき
ありがとうございました!