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物語シリーズ

蟲師何が面白くて人気なのか?どこよりも分かりやすく解説

漫画『蟲師』の作者は漆原 友紀先生。

「アフタヌーンシーズン増刊」にて1999年より2002年まで連載され、

同誌が休刊した後は「月刊アフタヌーン」に移り、

2003年から2008年まで隔月で連載された人気作品です。

既刊数は11巻であり、2007年3月時点で累計部数は350万部を突破しています!

アニメは、

  • 蟲師 (2005)
  • 蟲師 特別篇「日蝕む翳」 (2005)
  • 蟲師 続章 (2014)
  • 蟲師 特別篇「鈴の雫」 (2014)

上記の4作品が存在しており、それぞれ時系列に沿った内容となっていますので、

気になる方はぜひチェックしてみてください!

興味はあるけど「面白いの?」、「なぜ人気があるの」、「どんな内容なの?」とまだ未読の方もいるでしょう。

今回はそのような方向けに『蟲師』の魅力を熱く、解説していきます!

蟲師の何が面白くて人気なのか?

何が面白いのか?

それは、

蟲という概念を主軸に置いた人々の日々の営み

です!

この作品の時代背景は作者の漆原 友紀先生いわく、

「鎖国を続けた日本」あるいは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」であり、

そのため昨今の世に溢れる様々な文明の利器は作中には存在しません。

それゆえに作品内に登場する人々の生活はとても質素なものであり、現在を生きる私たちの生活とは大きく異なるものとなっています。

しかし、だからこそ私たちはそこに、そういった生活に憧れを抱きます。

自然の中で生きる穏やかさ、豊かさ。

そして時に訪れる厳しさや恐ろしさ。

そのどれもこれもが最早求めても得ることの出来ないものであり、失ってしまった過去のものです。

蟲という概念によって彩られた在りし日の美しい日本の姿。

この作品が人気である理由の1つにこの点が数えられることは間違いないでしょう。

蟲師を読むとどういう気持ちになるのか?

漫画作品を読む中では様々な感情を揺さぶられることになります。

では『蟲師』ではどういった気持ちを抱くことになるのでしょうか?

それは、一言で言い表すと、

不思議な感覚

です!

この作品を読むと、いつもは目を向けない草花や木々であったり、

夜空に煌めく星々、不定形の形を形成する白い雲といった周囲にある何気ない自然の存在にどこか心惹かれることになります。

作品内に溢れる自然の美麗さに当てられてか、あるいは蟲のようなこの世ならざる存在を無意識化の内に探してしまっているのか……笑

少なくとも他の漫画作品を読む中では中々味わうことの出来ない気持ち、感覚をを抱くことの出来る稀有な作品であることに間違いありませんので、

「一体どんな作品なんだ……?」

と疑問符が浮かんだ方は試しに1冊読んで見てはいかがでしょうか。

全巻揃えたい!と思わず考えてしまうほどの良作があなたを待っていますよ!

オススメできる人

  • ありふれた設定に飽き飽きしてしまった人
  • この世ならざるモノの存在を感じたい人
  • 大人向けの漫画を読みたい人
  • 静かな物語を好む人

オススメできない人

  • 独特なタッチが苦手な人
  • ゾワリとする感覚が不得手な人
  • 戦闘描写のある作品を強く求めている人
  • リアルでない物語に心惹かれることがない人

蟲師のキャラクター

ここでは『蟲師』に登場するキャラクターを5人紹介します。

主人公であるギンコ以外は、正直あまり登場することの無いキャラクターもいますが、

それぞれがそれぞれの個性的な魅力を放っていますので、ぜひご注目ください!

ギンコ

https://twitter.com/BonneySensei/status/1618155187881009152

『蟲師』における主人公です。

正義感の強い人物であり、

旅の道中で出会う様々な蟲にまつわるトラブルに積極的に関わっては、

解決策を模索してくれる非常に人の良い男性です。

なお、頻繁に口に運ぶ煙草は虫を寄せ付けないための「蟲煙草」であり、

一般的な嗜好品の煙草とは用途が異なるものです。

名前 ギンコ ※元の名はヨキ。
CV

(キャラクターボイス)

中野 裕斗

沢城 みゆき ※幼少時(ヨキ)。

初登場回 第1巻 「緑の座」

狩房 淡幽

狩房家の4代目・筆記者です。

ここでいう筆記者とは『蟲師』における独自の用語であり、

あらゆる生命に死を与える「禁種の蟲」を体内に封じる者のことを指します。

主人公であるギンコとは知人であり、登場した際には親しげに言葉を交わす描写が見られます。

名前 狩房 淡幽(カリブサ タンユウ)
CV

(キャラクターボイス)

小林 愛

黒葛原 未有 ※幼少時。

初登場回 第4巻 「筆の海」

化野

 

海が近くにある里の医者であり、

主人公・ギンコの知人でもあります。

珍品の収集を主な趣味としてますが、それが原因でトラブルが起こることもしばしば……。

ただ、決して悪い人物ではなく、村の住民からの信頼も厚い好人物です。

名前 化野(アダシノ)
CV

(キャラクターボイス)

うえだ ゆうじ
初登場回 第1巻 「旅をする沼」

ぬい

 

母を亡くし、行き倒れの身となっていたギンコ(当時の名はヨキ)を拾い、

蟲師としての基本を教授してくれた女性の蟲師です。

現在のギンコと同様、白髪・緑眼の容貌を持ちます。

名前 ぬい
CV

(キャラクターボイス)

土井 美加
初登場回 第3巻 「眇の魚」

兎澤 綺

代々、虚繭(ウロマユ)を作成・管理してきた兎澤家の現当主です。

自らの不注意によって行方知れずとなった双子の姉・緒(イト)を探し続けています。

名前 兎澤 綺(トザワ アヤ)
CV

(キャラクターボイス)

名塚 佳織

黒葛原 未有 ※幼少時。

初登場回 第4巻  「虚繭取り」

どのような点が読者に受けているのか考察!

数えきれないほどの魅力を抱えている『蟲師』。

ここでは一部ではありますが、どういった要素が『蟲師』を人気たらしめているのか考察します!

独自の用語や設定

この『蟲師』という作品には、現実には使用されることの無い心くすぐる独自の用語や設定が数多く存在します。

そういった点がこの作品をより魅力あふれる内容にしていることは間違いありません!

その点を踏まえ、ここでは作中における重要なキーワードをいくつか紹介させていただきます。

琴線に触れる言葉がありましたら、是非1冊手を伸ばしてみてください!

ここでいう蟲とはカマキリやカブトムシといった実在する虫とは異なるものであり、

「この世の数多ある生命よりも命の源の流れに近しいもの」のことを指します。

多くの一般的な人々には目にすることの出来ない存在であることが多いですが、稀に全ての人に見える蟲も存在しています。

蟲師

蟲に関する事柄を生業とする専門の医者や研究者のことを指します。

世間的にはあまり認知されていない類の職業であり、

主人公であるギンコのように旅をしながら働く者や一所に定住し働く者がいます。

蟲煙草

見た目は一般的な紙巻きの煙草ですが、そこからモクモクと溢れる煙には弱い蟲を散らす効果があります。

主人公・ギンコは蟲を寄せる体質の為か、多くの場面において蟲煙草を常用する姿が見られます。

虚繭(ウロマユ)

虚(ウロ)と呼ばれる空間に穴を生じさせる蟲と2匹の蚕が作り上げた玉繭を用いて、文を運ぶ通信方法のことを指します。

蟲師間の連絡手段の1つとして重宝されており、兎澤一族が代々管理を担っています。

禁種の蟲

大きな天災の際に出現し、全ての生きとし生けるモノを消そうとした強力な蟲のことを指します。

現在は狩房家の人間に封じられています。

特有の世界観

この『蟲師』という作品はとても静かな物語です。

『ONE PIECE』のような熱いバトル展開はありませんし、

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のような思わず涙してしまう描写もありません。

けれど、この作品はそれがいいのです!

豊かな自然、そこに流れる川、風吹き揺れる葉の隙間より地を鮮やかに照らす木漏れ日。

長閑な里、朗らかな人々、そして蟲。

この世ならざる存在である蟲が主軸として描かれている作品ではありますが、

蟲師やそれに類する者たち、そこに住む人々の存在はどこか郷愁、ノスタルジックを匂わせるものであり、私たちの心の奥底にあるどこか共通した感情を刺激します。

強く、分かり易い描写を求める年若い方(ティーン層)には中々響き辛い内容の作品かとは思いますが、

年を重ね、様々な経験を積み、酸いも甘いも嚙み分けてきた世代の方にはピッタリの作品かと思いますので、気になる方は是非チェックされてみてください。

期待を裏切らない作品がそこにあります。

あらすじ

ここでは簡単に各巻ごとのあらすじを紹介いたします(2023年1月現在時点)。

気になる内容がありましたら、ぜひ読んで見てください!

第1巻 / 「緑の座」~ 「旅をする沼」

描いたモノに命を宿らす少年の話や予知夢を見る男性の話、移動する沼と行動を共にする少女の話などの内容が収められています。

第2巻 / 「やまねむる」~ 「綿胞子」

代々「禁種の蟲」を封じてきた狩房家の話や虹を探す男性の話、床下より産まれ、増え続ける子どもの話などの内容が収められています。

第3巻 / 「錆の鳴く聲」~ 「眇の魚」

至る所を錆びに蝕まれたある村の話や里医者・化野(あだしの)の収集品である硯を発端とした蟲にまつわる話、主人公であるギンコの幼少時代の話などの内容が収められています。

第4巻 / 「虚繭取り」~ 「草を踏む音」

行方不明の双子の姉を探す虚守の話や竹林に囚われた男性の話、春まで目覚めない少年の話などの内容が収められています。

第5巻 / 「沖つ宮」~ 「暁の蛇」

眠ることを忘れた女性の話や未来を見る女性の話、羽織に描かれた山より時折立ち上る奇妙な煙にまつわる話などの内容が収められています。

第6巻 / 「点辺の糸」~ 「野末の宴」

空の高みでフッと消えてしまった女性の話や「貝の唄」を聞き声の出し方を忘れてしまった少女の話、幻を見せる酒の話などの内容が収められています。

第7巻 / 「花惑い」~ 「棘のみち 後編」

影を取られた少女の話や雷に打たれた少年の話、狩房家に仕える薬袋の蟲師の話などの内容が収められています。

第8巻 / 「潮わく谷」~ 「泥の草」

閉じた山の話や雨を降らせる女性の話、人の体に生える草の話などの内容が収められています。

第9巻 / 「残り紅」~ 「草の茵」

帰ろうとする老婆の話や風を操る青年の話、姿の見えない少女の話などの内容が収められています。

第10巻 / 「光の緒」~ 「鈴の雫 後編」

大樹の記憶を持つ男性の話や同じ時間を繰り返し生きる男性の話、ヌシに選ばれた少女の話などの内容が収められています。

特別編 / 「日蝕む影 前編・後編」

日食を終わらせない蟲「日蝕み」に関する内容が主となり描かれています。

最後に

ここまで『蟲師』の魅力を語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

私にとってこの作品は「個人的に何度も見たくなる漫画・アニメTOP5」に入るといっても過言ではない素晴らしい作品です。

漫画のタッチの独特さ、美麗さ、面白さ。

アニメの作画や音楽、面白さ。

そのどれもがトップクラスに良く、

思わず本棚から取ってページを捲り、動画配信サービスをチェックしてしまうのです。

もし、古い漫画・アニメという点で躊躇している方がいましたら、それは杞憂です。

古さなど微塵も感じる隙もないほどの良作があなたを待っていますよ!

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