漫画BLEACH(ブリーチ)の作者は久保帯人。週間ジャンプで2001年36・37合併号から2016年38号まで連載された作品であり、全74巻で第一章から五章までの構成となっています。
また、2022年10月からはアニメ「千年血戦篇(せんねんけっせんへん)」が始まり大人気のBLEACH。放送日にはTwitterでトレンド入りすることもありますので、名前を聞いたことある方も多いんじゃないでしょうか?
興味はあるけど「面白いの?」、「なぜ人気があるの?」「どんな内容なの?」、と、まだ未読の方もいると思います。
今回はそのような方向けにBLEACHの魅力を冷静かつオサレに時に暑苦しく解説していきます。
執筆者:しんたん
合理的な判断を常とするが、義理人情に厚く善悪をハッキリと発言するオス猫。趣味は、失神寸前まで行う筋トレ。特技は、キックボクシングでハイキックは打てません。サウナ命。 |
目次
BLEACHの何が面白くて人気なのか?
何が面白いのか?、それはオサレさ、勢い、画力、キャラの掛け合い、セリフのカッコ良さ。それが面白いので人気なんだと思います。いえ、傑作漫画(アニメ)です。
つまり、結論から言うと、黄金期のジャンプ漫画が好きなら迷わず読め!です。
いや、読むべきです。お願いです読んでみてください。ひとまず最初1巻だけでも読んで欲しいです。
今、これを読んでいるあなたとは初対面ですが、BLEACHに少しでも興味を持ってくれたあなたになら、私は潔く土下座…いえ寸前までお願いしても良いレベルで読んで欲しいです。
私がそこまでBLEACHを推す理由をこれからお伝えしていきます。
心の準備はよろしいでしょうか?
BLEACHを読むとどういう気持ちになるのか?
私はもうアラフォーで頭髪も薄くなってきた小太りのおっさんですが、今でもBLEACHを読むと必殺技を叫びたくなります。いえ、鏡の前で破道の九十・「黒棺(くろひつぎ)」を完全詠唱しています。
いい年こいて中二病発症してるんじゃねぇよって?
それこそがBLEACHが傑作中の傑作たる所以なんです。読むだけで我々が失った少年の心を取り戻してくれる作品なのです。
オススメできる人
- いい年こいて中二病治らないやつ
- 中二病真っ盛りの若者
- オサレ(お洒落を語源とするインターネットミーム)な男になりたい人
- 漫画はストーリー構成より勢いが大事!な人
オススメできない人
- 漫画に緻密なプロットを求める人
- 矛盾のある展開を許せない人
- 暑苦しい漫画が嫌いな人
- 少年の心を忘れてしまった人
BLEACHキャラクター
メインキャラクターは
主人公の黒崎一護(くろさきいちご)
死神・朽木ルキア(くちきるきあ)
クインシー・石田雨竜(いしだうりゅう)
一護の親友・茶渡泰虎(さどやすとら、愛称はチャド)
ヒロイン・井上織姫(いのうえおりひめ)
の5人。彼らが、度々街へ降りてきて人の魂を喰らう虚(ホロウ)と戦い成長していく話です。
画像の引用元:TVアニメ『BLEACH』公式サイト
何が面白くて人気なのか?オサレポイントについて
まず、ワンピースのような綿密に作り込まれた世界観や、チェンソーマンのような繊細な心理描写はありません。あるのはオサレさと勢いだけ。でもそのオサレさが我々の中二病心に突き刺さる。これこそがBLEACHの一番の魅力であり面白く人気があるポイントでしょう。
オサレポイントはいくつかありますが、私が好きな点をいくつか上げたいと思います、
- 人名や技名がいちいちかっこいい
- 技の名前もかっこいい
- 解号(かいごう)もかっこいい
- セリフもかっこいい
- ポエムもかっこいい
人名や技名がいちいちかっこいい
キャラや集団の名前がとにかくオサレなんです。
【人名】
- 山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)
- 四楓院夜一(しほういんよるいち)
- グリムジョー・ジャガージャック
- バンビエッタ・バスターバイン
- 卯ノ花烈(うのはなれつ)
【集団名】
- 十刃(エスパーダ)
- 星十字騎士団(シュテルンリッター)
など。我々が小学生のときに脳内で妄想していたカッコいいキャラ名をそのまま具現化してくれたようなオサレさ。名前がオサレだとキャラがどれだけバカでもオサレに見えるのが不思議です。
技の名前もかっこいい
技の名前もオサレです。
- 卍解(ばんかい)
- 帰刃(レスレクシオン)
- 神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)
- 清虫終式・閻魔蟋蟀 (すずむしついしき・えんまこおろぎ)
- 金色疋殺地蔵(こんじきあしそぎじぞう)
解号もかっこいい
それらの技を出すときは解号を唱えることで武器を開放するのですが、それがまたオサレです。
- 天風紊れて天魔嗤う「花天狂骨(かてんきょうこつ)」
- 万象一切灰燼と為せ「流刃若火(りゅうじんじゃっか)」
- 散れ「千本桜(せんぼんざくら)」
- 水天逆巻け「捩花(ねじばな)」
- 軋れ「豹王(パンテラ)」
など。個人的に好きなのは
- 黒めよ「一文字」
- 面(おもて)を上げろ「侘助(わびすけ)」
です。
セリフもかっこいい
深い人生訓はあまりないんだけど、セリフもオサレさ全開です。
- 命を刈り取る形をしてるだろ?
- あまり強い言葉を使うなよ 弱く見えるぞ
- 死ににいく理由に他人を使うなよ
- 憧れは理解から最も遠い感情だよ
- 人生が5回ぐらいあったらなぁ。5回とも違う町に生まれて5回とも違う仕事をして…それで5回とも同じ人を好きになる
など。リアルで吐いてみたくても恥ずかしくて吐けないセリフをさらっと言ってくれるのがBLEACHのキャラ達です。
ポエムもかっこいい
これが一番オサレ!BLEACHの単行本には必ず巻頭に作者のポエムが載っています。
全74巻で74個あるのですが、僕が好きなのは
- 変わらぬものは 心だと言えるのならば それが強さ
- 不幸を知ることは怖ろしくはない 怖ろしいのは過ぎ去った幸福が戻らぬと知ること
- 剣を握らなけらば おまえを守れない 剣を握ったままでは おまえを抱き締められない
- 僕は ついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに
- ぼくは ただ きみにさよならを言う練習をする
です。何言ってるかよくわからないって?わからなくていいんですよ!
よくわからんけどなんかオサレでしょう!
あらすじ
ここからは各章のあらすじを解説していきたいと思います。
死神代行篇
単行本の1巻から8巻までが第一章死神代行篇です。
虚に襲われた家族を守るために重症を負った高校生・黒崎一護と死神・朽木ルキア。
ルキアは最後の手段として一護に死神の力を与えたことで、一護は死神として覚醒して虚を倒します。
それから同級生の石田、チャド、井上。怪しい商店の店主・浦原喜助などとともに虚と戦い、成長していく話です。
尸魂界(ソウルソサエティ)篇
単行本の9巻から21巻までが第二章尸魂界篇です。
第一章は正直、王道というかジャンプの定番バトル漫画の範疇から抜け出せていませんでしたが、ここから面白くなっていきます。
一護に死神の力を与えたことを重罪と問われ、ルキアが尸魂界の死神に連行されるシーンから二章は始まります。
ルキアを助けるために尸魂界へ潜入する一護と仲間達。
しかしルキアが連行された裏には尸魂界や現世をも震撼とさせる陰謀が渦巻いていて、戦いの中で本当の黒幕やその目的が徐々に明らかになっていきます。
二章が一番好きというファンは多いはずです。
登場人物がたくさんいるにも関わらず、一人一人をキャラ立ちさせる画力や台詞回し。
ミステリー小説のように謎を残したまま黒幕が誰なのか徐々に明らかになっていくストーリー。
展開もスリリングでテンポ良く読めて、僕がリアルタイムでジャンプを買っていて次の週が一番楽しみだった漫画がBLEACHでした。
破面(アランカル)篇
単行本の21巻から48巻までが第三章破面篇です。
尸魂界での事件が一段落し現世は戻った一護達。
平穏であったのは束の間、虚の上位種である破面(アランカル)に襲われ、一護達は力の差を見せつけられ惨敗してしまいます。
そして、前編では敵であった尸魂界の死神達、死神から虚となった仮面の軍勢(ヴァイザード)と共に破面を討伐するため、虚圏(ウェコムンド)へ潜入します。
実質二章の続きとも言える三章。
画力はさらに向上し、コマ割りやセリフの妙がとにかくすごい。
個人的に、ジャンプ漫画家の画力では小畑健と久保帯人が一番高いと思っています。三章になると正直、伏線も設定もグチャグチャで、話自体は破綻している箇所も多いのですが、そこを補って余る圧倒的画力とセリフや技名のかっこよさ・・・。
ファンの間では「ライブ感」「行き当たりばったり」「オサレ」などの言葉で半分バカにされつつ愛されている作品です。
死神代行消失(フルブリング)篇
単行本の49巻から54巻までが第四章死神代行消失篇です。
破面との戦いを制した代償で、死神の力を失ってしまった一護。
以後は普通の高校生として生活をしていた一護の元に、ある日死神代行証を持った銀城空吾という男が現れます。
なぜか一護や一護の父親の事も知っている銀城の目的は・・。
ネタバレになるので詳しいことは言えませんが、四章は冨樫義博の幽☆遊☆白書の仙水編と同じようなプロットで話は進んでいきます。
ファンの間ではパクり疑惑も発生したくらい、キャラの生い立ちやストーリー展開などがそっくりなので、逆に言うと幽遊白書が好きな方は死神代行消失篇も楽しめると思います。
千年血戦篇
単行本の55巻から74巻までが最終章千年血戦篇です。
見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)と名乗る集団からの侵攻を受ける尸魂界。
力の差を見せつけられ多くの死神が殺される中で、一護達は助けに行くが、敵の正体は果たして・・
ここまでほとんど勢いだけで突き進んで、話の整合性はどっかに置いてきているBLEACHですが、最終章ということで一護の生い立ちなど、これまでの謎が明らかになっていきます。
敵の設定を盛りすぎて、作者自身どう倒せば良いかわからなくなっていそうな感はいつものこと。
それでも最後は綺麗にまとめたと思います。色々意見はありますが、個人的には最終章が一番好きです。
まとめと最後に暑苦しいほどの推し
とにかくBLEACHは、何が面白いのかをまとめると、オサレ。この一言に集約されます。
さて、これを読んでいるあなたにBLEACHを読んでほしくてこの記事を書こうと決めたのですが…。正直、話の面白さで解説できる点はほとんどなく、作品内のオサレな言い回しを羅列しただけで終わってしまいました。
でも、BLEACHはそれでいいんだと思います。オサレさと勢いだけでここまで魅せてくれる漫画は他にありません。伏線やストーリー展開などは別の漫画に任せておけばいいんです。キン肉マンや魁男塾など古き良きジャンプ漫画が好きな方、中二病を絶賛発症中の老若男女はぜひ読んで損はありません。
必ず「読んで良かった!」と思うはずです。
もし、思わなかった時には、私は潔くあなたに土下座を…。
まずは、漫画1巻からでも良いですし、「よっしゃぁアンタがそこまで言うんならわかった」と、潔く一気読みすべく全巻購入でも良いでしょう。
「いや自分はアニメ派なんだよねぇ」という方は、アニメからでも良いと思います。
ですが、私は個人的には漫画をオススメします。なぜならアニメの作画も素晴らしいですが、漫画の画力やコマ割りありきで楽しめる作品であるからです。
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