宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」
この映画には物語のカギとなる、重要なものが出てきます。
それは、「飛行石」と、呼ばれる透明感のある少し緑がかった青色の結晶体です。
今回はこの飛行石にスポットを当て、
- 飛行石のモデル
- 石の種類
- 値段
など詳しく解説していきたいと思います。
是非、最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。
飛行石について
この飛行石は「天空の城ラピュタ」の中で、ヒロインであるシータが持っていますが、この映画で悪役を務めるムスカ大佐がこの飛行石を奪おうと襲ってきます。
というのも、この飛行石には様々な力がありシータが飛行船から落ちた際には、発光してシータを浮かせたり、光線を出してラピュタへの方角を教えてくれたり、最後にはラピュタの滅びの封印を開放したりとなんとも万能な石なのです。
ムスカ大佐が必死に狙うのも無理ありませんね。
この飛行石ですが、元々はラピュタ王国にて作られたもので、ラピュタ王家に代々受け継がれていました。
王家の末裔だったシータは特別な時以外は石を身に着けないことで、その存在を隠し、脅威から守ってきました。
しかし、ムスカ大佐との接触により飛行石は大佐の手に渡ってしまいます。
ムスカ大佐の冷酷な振る舞いに怒ったシータは大佐から飛行石を奪い、ラピュタ城を破壊してパズーと一緒にラピュタから去りました。
強大な力を持ったこの飛行石ですが
実はモデルとなったと言われる石があります。
飛行石のモデルは?
実は、飛行石のモデルとなった石(宝石)というのは公式には発表されていません。
ですが、福島鉄次さんが描いた「砂漠の魔王」に出てくる飛行石に着想を得たと後に宮崎駿監督は語っています。
「砂漠の魔王」は宮崎駿監督の子供のころの愛読書であったそうで、現在の監督にも大きな影響を与えたそうです。
「アラジンと魔法のランプ」をもとにして描かれた物語で、ここに登場する飛行石は持つ者に飛ぶ力を与え、無敵の力を発揮します。
「天空の城ラピュタ」の飛行石のルーツとして、ふさわしいパワーを持っていますね。
石の種類は?
様々なサイトやインターネット上の考察では、複数の鉱石や宝石の名前が飛行石の、石の種類として挙がっています。
そこでは、ラブラドライドやラピスラズリ、エメラルドなどの宝石の名前がみられますが、その中でも特に有力なのが、フローライトです。
別名「蛍石」とも呼ばれるこのフローライトは奇麗な空色をしており、ペンダントに加工された画像などを見ると、飛行石に瓜二つの外見になっています。
このフローライトはへき開という性質を持っています。
へき開というのは、強い衝撃を与えると直線的に割れやすいという性質の事です。
フローライトは正八面体の面に対して平行に割れるへき開を持っています。
思い出してほしいのがラピュタ城の心臓部である、木に覆われた巨大飛行石です。
あの飛行石は八角形の形をしており、へき開したフローライトとよく似た形になっています。
また、フローライトは加熱すると青白く発光する性質も持っており、ラピュタ城への方向を光で指し示す飛行石との性質とも似ています。
このような点から飛行石の、石の種類はフローライトではないか、と言われています。
飛行石の値段は?
ここで、飛行石の値段について考えてみたいと思います。
まず、普通のフローライトのペンダントの値段を調べてみると、
1500円~4000円、高いものだと1万円を超えるようなものもありました。
鉱石なので、宝石のペンダント等に比べると、割とリーズナブルな値段設定になっていますね。
フローライトではなく、ラブラドライトのペンダントで調べてみても、
8000円~2万円と少し高くなりますが、妥当な値段になるでしょう。
しかし、「天空の城ラピュタ」内の飛行石には様々な能力があります。
空に浮かぶ、巨大兵器を起動させる、ムスカ大佐の目を潰すなど、その威力ははかり知れません。
実際に存在していたとしたら到底、値段のつけられる代物ではありませんね。
オークションでも開こうものなら、各国の首脳陣が必死になって買い叩くでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
これまで飛行石のモデル、石の種類、値段など詳しく解説してきました。
少しまとめてみると
●飛行石のモデルは「砂漠の魔王」に登場する飛行石
●飛行石の種類はフローライト説が濃厚
●値段はプライスレス
飛行石は映画中の一つのアイテムにすぎませんが、多くの人に狙われ、物語の核となったアイテムでしたね。
最後までお読みいただきありがとうございました!