ジブリ映画『天空の城ラピュタ』はスタジオジブリ作品の記念すべき第一作目で、今もなお愛され続ける長編アニメーションです。
そんな天空の城ラピュタを見ていてこんな疑問が湧いてきませんか?
今回はこんな疑問にお答えしていきたいと思います!
ということで今回は
- ラピュタの語源や意味・由来はなに?
- 元ネタや伝えたいことについても
こんなテーマでお送りしていきたいと思います!
ラピュタの語源や意味・由来は?
「ラピュタ」という名前の語源と由来についてまずは触れていきたいと思います。
~ラピュタの語源と由来~
「ラピュタ」という名称は、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」からとったもの
引用:Wikipedia
これ、実は劇中でパズーも言っているんです。
確かにこんなセリフ言ってましたね。まさか本当にある小説の話を劇中で言うとは考えてもいかなったです・・・笑
そして次に「ラピュタ」の意味についてですが、これがちょっとおもしろい結果がでました!
ガリヴァー旅行記の中では「ラピュタ」というのは、空を飛ぶ島の王国のことですが、その島の人々の言葉は独自の言葉なので、ガリヴァーは理解ができなかったんです。
なのでガリヴァーは「ラピュタ(Laputa)」の語源を調べます。
すると、2つの古い廃語を組み合わせて作られた言葉だった説があることがわかりました。
- Lap(ラップ) ⇨ 「高い」
- Untuh(ウントゥー) ⇨ 「統治者」
「高い統治者」という意味になります!
(統治者とは・・・国家をまとめ、おさめる者のこと)
この2つを組み合わせると「Lapuntuh(ラプントゥー)」となり、それが崩れていき最終的に「Laputa(ラピュタ)」となったという説があります。
しかし、ガリヴァーはその答えに納得がいかなくて、違う意味を自分で考えます。
ガリヴァーの考えた説は
- Lap(ラップ) ⇨ 「太陽の光線が海水に踊ること」
- Outed(ウーテッド) ⇨ 「翼」
太陽の光線が海水に踊る翼・・・?
この2つを組み合わせると「Lap outed(ラップ・ウーテッド)」となり、結果「Laputa(ラピュタ)」になったと・・・。
結局ガリヴァーは正しい語源がわからなかったそうです!
これ、「高い統治者」のほうの意味ですよね。ガリヴァーの説は意味がわかりません!
天空の城ラピュタの話の中でもラピュタ族は王族ですし、高い統治者という言葉がピッタリ!(場所的にも高いところにいますし笑)
なので「ラピュタ」の意味については「高い統治者」説を支持します!笑
・・・ちなみに・・・
「Laputa」の意味を普通に調べると、スペイン語で「売春婦(La puta)」という結果がでます。笑
天空の城ラピュタは外国人にも見てもらうため英語版があるのですが、そこに「売春婦(La puta)」と入ってたんじゃまずいということで、英語版は映画のタイトルが変更になっています。
英語版のタイトルは「Castle in the Sky(天空の城)」となっています。
さすがに「天空の城 売春婦」じゃやばいですもんね。笑
天空の城ラピュタの元ネタは?
「ラピュタ」の語源については前述した通り「ガリヴァー旅行記」の中に登場する空飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」からきていますが
天空の城ラピュタ自体はガリヴァー旅行記が元ネタとなっているわけではないと宮崎駿監督はおっしゃています!
~天空の城ラピュタ GUIDE BOOKより~
引用:空中庭園と幻の飛行船
ただ名前を借りただけということでした!
では、元ネタとなったものはあるのかどうか!
これが元ネタだ!とたまに言われるのが、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』という物語。
まず、この物語の中に登場するお姫様が「シータ」の名前の由来・モデルとされています。
【ラーマーヤナ】
~超簡単なあらすじ~
ラーマという王子様の妻シータ姫が誘拐されてしまい、それを救い出すという話
(あらすじ短すぎる~笑!もはやあらすじではない!)
実はこの物語にはかつて機械文明が栄えていたという世界観があります。
天空の城ラピュタも昔はラピュタが支配する世界でした。あのラピュタからすごいビーム(雷)出たりするなど、ラピュタだけかなり文明が栄えていました。
その点が似ていると言われています。
ですが!これも元ネタというわけではないみたいです!
物語を作り方について宮崎駿監督がこうおっしゃています。
~天空の城ラピュタ GUIDE BOOKより~
引用:空中庭園と幻の飛行船
その証拠?にパズーの乗るグライダーは映画「地獄の天使」のツェッペリン飛行船の観測ゴンドラをモチーフにしているそうですし、飛行石は、福島鉄次の「沙漠の魔王」をモチーフにされているそうです。
もっと言うとドーラ一家のドーラは宮崎駿監督の母親をモチーフにされているんだそうです!笑
天空の城ラピュタが伝えたいこととは?
ジブリ映画には宮崎駿監督自身がメッセージを込めている!なんて言われています。
ジブリ作品は子どもが見てどう感じるかを深く追求していると宮崎駿監督自身もどこかのインタビューでおっしゃっていました。
では、「天空の城ラピュタ」にはどんなメッセージが込められているのでしょうか!
色々な方がネットで考察をされているので、それをまとめてみたいと思います。
結論として、天空の城ラピュタに込められているメッセージは劇中でシータが言うセリフに全てが込められているのではないかとの声が多いです。
種と共に冬を越え、鳥と共に春を謳おう
つまり「自然と共に、土とともに人間は生きるべきであり、自然を大切にせず生きることはできない」
こんなようなメッセージが込められているのではないでしょうか?
人間は欲深いものです。こうしたい!あぁしたい!という願望が強いもの。こんな人間の姿を描いているのがムスカの存在です。
シータとムスカの会話でこんなやり取りがありました。
欲にまみれた人間は本当に大切なものが見えなくなってしまっているものです。
自然は無限にあると思い、伐採をしてきた結果が今の地球温暖化の最大の原因です。
資源もどんどん使い果たしていっています。
こういった問題は今に始まったことではなく、昔から言われていることで、でも大きな改善には至っていないのが現状ですよね(意識は変わりつつありますが)
こういった事に対し、宮崎駿監督は映画を通してメッセージを込め、警鐘を鳴らしているのではないか?と言われていたりします。
その結果、最後には滅びの呪文「バルス」を唱え、科学技術が発達したラピュタを破壊してしまいます。
この「バルス」にはトルコ語の「バルシュ(平和)」が由来と言われています。
平和を取り戻すために、今を破壊する
こんな風にもとれます。
文明を発達させるのもいいですが、一番大切なものを忘れての発達はあり得ない。
それを忘れてはいけないよ。というメッセージが込められているのではないでしょうか!
映画を見て、感じ方は人それぞれだと思います!
皆さんは天空の城ラピュタにどんなメッセージが込められていると思いますか?
是非、下のコメント欄に書き込みお願いします!
まとめ
ということで今回は
- ラピュタの語源の意味や由来はなに?
- 元ネタや伝えたいことについても
でお送りしてきました!
こうやって調べてみると、考えすぎな部分もあるかもしれませんがジブリって深いなぁ~って思います!
特に子どもが見るものだからこそ色々な意味を散りばめて作られていて、それを考えさせるように作られていると思うと
これもジブリの人気が衰えない理由なんだろうなって思いました!
最後までお読みいただき
ありがとうございました!